2014年5月17日土曜日

カリフォルニアに愛想尽かしたトヨタ:テキサス州に逃げるトヨタの真意は?

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ウォールストリートジャーナル 2014 年 5 月 5 日 14:48 JST
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702304555804579542961636009886?mod=WSJJP_hp_bottom_3_3_bucket_3_right

【社説】テキサス州に逃げるトヨタ



 今年の施政方針演説で回復を高らかに宣言し、各地を遊説していた米カルフォルニア州のブラウン知事は、先週トヨタ自動車が北米販売の拠点を同州トーランスからテキサス州ダラス近郊のプレイノに移転させると発表したことで冷や水を浴びせられた。
 トヨタの決断は、米南部の州が商工業面でカリフォルニアを追い越しつつあることを物語っている。

 トヨタは販売の拠点に加え、3000人分の専門職をダラス郊外に移転させ、業務の集約と効率化を図る計画だ。
 トヨタが1957年に最初の事務所をロサンゼルスに開設したのは、そこがカリフォルニア州南部の主要港に近かったからだ。
 だが現在、トヨタが米国で販売している車両のほとんどは北米、特に南部で生産されているため、港への距離はあまり重要ではなくなった。

 日産自動車は2006年にトーランスの北にあるガーデナからテネシー州フランクリンへ拠点を移転した。
 カルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)はテネシー州のコストの安さをその理由に挙げている。
 テキサス州はトヨタに移転費用の補助として4000万ドル(約41億円)を約束しているが、北米事業を統括するジム・レンツ氏は補助金が動機になったわけではないと強調している。
 同氏はテキサス州を選んだ理由として、
●.法人に優しいビジネス環境、
●.トヨタの他の事業拠点から近いこと、
●.2つの大きな空港、
●.それに手頃な住宅価格や個人の所得税がかからないことなど生活面での利点
を挙げている。

 俯瞰(ふかん)的に見れば、テキサスの経済的な競争力が高まった一方で、カリフォルニアの競争力が落ちてきた構図が浮かび上がる。
 とりわけエネルギー関連や労働集約型の産業でその傾向が強い。

 まず、米南部の州では労働組合の組成が法律により制限されてきたため、労働コストが安い。
 テキサスでは労働者のわずか4.8%、テネシーでは6.1%しか労働組合に加入していない。
 一方、カリフォルニアでは16.4%だ。
 また南部の不動産価格は安い。
 土地の開発や利用が制限された規制区域や環境規定が少なく、税率も低い。
 シンクタンクのタックス・ファンデーションによると、カリフォルニアで課せられる税金は、個人所得税を課さないテネシーやテキサスより50%強多い。
 カリフォルニアの累進課税の最高税率13.3%は米国で最も高い。

 電気料金も再生可能エネルギーの買い取りを義務化しているカリフォルニアの方が南部よりも約50%高い。
 ガスについてもガロン当たり70〜80セント、カリフォルニアの方が高い。
 税率と調合要件が異なるためだ。

 化石燃料への抵抗感を背景に、カリフォルニアの石油生産高は1985年につけたピーク時の半分に落ちた。
 一方、テキサスの石油生産高はこの3年で2倍になり、収入が増えた。
 米商務省経済分析局(BEA)によると、最も個人所得の伸びが大きい都市圏のランキングで、テキサス州ミッドランドが3年連続で首位となっている。
 隣接するオデッサは2年連続で次点だ。
 2008年から12年の間の個人所得の伸びは、ミッドランドが8.05%、オデッサが6.98%だった。
 一方、カリフォルニア州サンノゼは4.48%で、ロサンゼルスは1.81%だ。
 オデッサの3月の失業率は3.2%だったが、サンノゼは6.8%、ロサンゼルスは9.7%だった。

 カリフォルニアの停滞が最も典型的に表れている都市はロサンゼルスだ。
 冷戦後に航空産業が段階的に縮小されてきた同市はいまだにその落ち込みから回復していない。
 1990年代以降、労働人口は3.1%減少したが、これはミシガン州デトロイトの2.8%減を上回る。
 一方でテキサスのダラスやヒューストン、サンアントニオでは同じ期間に50%を上回る伸びを記録した。

 ロサンゼルスの独立系のシンクタンク「ロサンゼルス2020委員会」が昨年発表した報告書によると、1980年から2010年の間に住民数は100万人増えたが、雇用は16万5000件減少した。
 同委員会はミッキー・カンター氏やグレイ・デービス氏、ヒルダ・ソリス氏など、民主党の重鎮たちが名を連ねている。
 同市の貧困率は17.6%で、米国のどの主要都市よりも高い。
 報告書は、同市では「(ブラジルの)サンパウロのような典型的な発展途上の街」でみられる「バーベル」経済が発展したと指摘した。
 つまり、「所得階層の一番上と一番下が成長し、中間層が年々縮小する」状況だ。

 これは中間層の雇用を生み続ける産業基盤が崩壊したことによる結果だ。
 2011年に防衛大手ノースロップ・グラマンは同市のセンチュリーシティからバージニア州ウエストフォールズチャーチへ拠点を移転した。
 軍需大手レイセオンもエルセグンドからテキサス州マッキニーへ宇宙航空事業を移転したばかりだ。

 2011年以降、タイタン・ラボラトリーズやゼリス・ファーマシューティカルズ、スーパーコンダクター・テクノロジーズ、パシフィック・ユニオン・フィナンシャル、メドロジックスを含む二十数社がテキサス州へ移転した。
 ロクやパンドラ、オラクルといった十数社はテキサス州で事業を拡大した。
 テクノロジー関連の業界団体が運営する非営利のテクアメリカ・ファンデーションによると、2012年にテキサスから輸出されたハイテク関連製品の輸出高はカリフォルニアのそれを上回った。
 パナマ運河の拡張が来年完了すれば、カリフォルニアにまだ残っている競争力が一段と低下することになろう。

 シリコンバレーは活況を呈していると指摘する人もいるだろう。
 確かにその通りだが、成長に沸き立っているわけではない。
 セントラルバレーでは失業率が13%を超え、南カリフォルニアのインランド・エンパイアでは9.4%、さらにウエストサイドの粋な地区とオレンジ郡を含むロサンゼルス大都市圏では8%だ。
 一方、テネシー州ナッシュビルの失業率は5.4%で、ダラスは5.3%だ。

 再選を狙っているカリフォルニアのブラウン知事は、同州の中間層の雇用を生み出す企業が逃げ出していることをさほど気にしていないように見える。
 知事は4月28日、「(同州には)いくつか問題があり、ちょっとした負担や規則、税金が多い」とした上で、「だが、賢明な人間はうまくやっている」と述べた。
 カリフォルニアの問題はその賢明な人間が、よそに出た方がもっと、うまくやれると判断しているところにある。



ウォールストリートジャーナル 2014 年 5 月 16 日 14:02 JST
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702304408504579565023659003350?mod=WSJJP_hpp_LEFTTopStoriesSecond

カリフォルニアに愛想尽かしたトヨタ
By HOLMAN W. JENKINS, JR. 原文(英語)


●トヨタのHV「プリウス」の横でポーズを取るコメディアンのラリー・デービッド氏(右)と当時の妻で環境活動家のローリー・デービッド氏(2000年代半ば) David Tsay/Corbis

 カリフォルニア州の一部メディアのだまされやすさは笑えるほどだ。
 米国本社を5000人分の雇用とともにテキサス州ダラス郊外に移転するというトヨタの決断は、カリフォルニアのビジネスや政治環境を反映したものでは決してないとする主張だ。

 トヨタの北米事業を統括するジム・レンツ氏はロサンゼルス・タイムズ紙に
 「カリフォルにアに本社を置かない理由は地理的なものだ」
と強調した。

 もちろんカリフォルニアから立ち去る真意はトヨタにしか分からない。
 現在米国で販売されているトヨタ車のほとんどはミシシッピやテキサスなどの国内で生産されており、もはやロングビーチ港経由で輸入されているわけではない。
 しかし、トヨタの顧客はカリフォルニアに偏在している。
 その代表的なハイブリッド車(HV)「プリウス」については特にそうだ。
 それに、他の企業は人員をさまざまな場所に拡散させる方が有益だと判断している。
 ボーイングは1000人分の技術職をシアトルからロングビーチに移したばかりだ。

 本社を置く場所としてはともかく、自動車生産地としてのカリフォルニアへのトヨタの態度は過去にもきっぱりと表れている。
 トヨタは2009年、フリーモントのGMとの合弁組立工場を維持することを拒否した。
 ビル・ロッキャー州財務官率いる特別委員会をはじめ、カリフォルニアの政治家から容赦ない圧力を受けたにもかかわらずだ。
 本社をテキサスのような共和党色の強い州に移転したことは象徴的な行為かどうかは分からない。
 しかし、トヨタがカリフォルニアの政治にほとほとうんざりする理由は他にもいくつかある。

★.1つはヘンリー・ワックスマン上院議員だ。
 09年、代車として使用していたレクサスの悲惨な事故で4人が死亡した。
 サンディエゴのディーラーは、その代車の前の使用者からフロアマットがアクセルペダルに引っかかることを警告されており、不運とも言える事故だった。
 ワックスマン議員はこの全米に報道された悲劇を下院公聴会のお膳立てに利用し、別の全く異なる欠陥について詰問した。
 電子システム上のバグで車が暴走する事態が生じていると主張したのだ。
 ワックスマン氏の公聴会は進行中だったが、米政府はトヨタ車の事故は「ペダルの設置ミス」が原因であることを示す証拠を積み上げていた。
 電子的欠陥は発見されなかった。
 バグ原因論は訴訟弁護士の間でだけ支持されており、ワックスマン議員の取り組みの背後にそれら弁護士の利害があったことは明白だ。

 さらに、やはりカリフォルニアを地元とするロサンゼルス・タイムズ紙がサンディエゴの悲劇を独自の「調査」で追跡取材し、苦情データの短絡的な分析を基に電子的欠陥を主張した。
 トヨタは同社史上最も深刻で費用の高くついたスキャンダルで
 基本的にカリフォルニアの重要な指導者や組織の餌食にされたようなものだ。
 しかし、彼らは自分たちの過ちを認めるどころか、内省さえせず、当事者間でいまだにこの職業的な腕前をたたえ合っている。 

★.そしてもう1つが、カリフォルニア大気資源委員会(CARB)だ。
 トヨタはガソリンと電気を利用したHVを成功させた草分け的存在。
 しかし、トヨタはカリフォルニア最大の自動車ブランドとして、州内でのゼロ排出車(ZEV)の一定比率の販売を義務づける空虚な規制によって、最も多額のコストを負担することにもなっている。
 つい先週、トヨタがテスラとの3年間の契約を静かに終わらせる計画であることが明らかになった。
 この契約はトヨタの小型スポーツタイプ多目的車(SUV)「RAV4」の電気自動車(EV)版2600台の部品をテスラから調達するというもの。
 テスラの各種文書によると、部品の開発・供給のためにトヨタが負担する費用は1億6000万ドル(約160億円)と見込まれていた。
 1台当たり6万1000ドル以上だ。

 RAV4のガソリン車の値段は2万5000ドル前後。
 EVモデルの1回の標準的な充電での走行距離はわずか92マイル。
 この実質ハンドメイドの「規制順守車」が、5万0610ドルというかなり譲歩した価格がつけられているにもかかわらず、売れ行きが芳しくないのも不思議ではない。
 2年たってもまだトヨタは来年9月までに義務を達成するために、多額の損失をのんで1000台をEVにシフトしなければならない。

 RAV4のEVモデルは途方もなく高い。
 その一因は、豊田章男社長がここ20カ月でEV車開発プロジェクトを直接主導し、盛り上げてきたことにある。
 アクセルペダルの欠陥問題が突発するなか、テスラに有益な恩恵を与える見返りに、カリフォルニアの政治家が多少は愛情を示してくれることを豊田氏が期待していたのは明らかだ。
 その恩恵には、テスラへの直接出資や巨大なフリーモント工場の魅力的な条件でのテスラへの譲渡なども含まれていた。
 しかし、目立った形で愛情が示されることはなかった。
 一方、ZEV規制は見え透いたまねごとの温暖化対策にほかならない。

 リチウムイオン電池パックの製造と継続的な充電コストを加味した場合、EVの排出抑制効果は誇張されている。
 液体水素燃料電池車については間違いなくそうだ。
 液体水素燃料電池車はカリフォルニアの規制でEV以上に大きな恩恵を受けている。
 また、トヨタは規制順守コストを引き下げようと液体水素燃料電池車に力を入れている。
 ZEV規制は排気管からの排出のみに配慮し、全体的な環境効果は無視している。
 なぜなら、そうすることで宣伝になるような自動車の導入が促され、政治家は環境に配慮するイノベーターとして振る舞うことができるからだ。

 当然ながら、トヨタはカリフォルニアで車を売り続けるために、この皮肉に参加し続けるだろう。
 カリフォルニアの指導者たちは無思慮の権利意識をかざして業界資本を偽りのポーズに無駄に費やしている。
 しかし、そうした権利意識に自動車メーカーの経営者が嫌悪感を抱かずにいられるはずはない。
 少なくともトヨタとカリフォルニアが思い描くものは今や異なっている可能性がある。
 トヨタがテキサスにピックアップトラック工場を建設したのは米国の非都市部に近い場所に拠点を置きたかったからだ。
 全米自動車競争協会(NASCAR)に加盟したのも同じ理由だ。

 米国本社のカリフォルニアからの移転が何を象徴するかをトヨタが慎重に考慮しなかったと思い描いているのであれば、トヨタを分かっていないということだ。



2014年5月16日金曜日

世界の使用言語ベスト5:中国語、スペイン語、英語、ヒンデイー語、アラビア語

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●14日、韓国語を話す人の数が世界18位から13位にランクアップした。5カ国で7720万人が韓国語を使用している。


レコードチャイナ 配信日時:2014年5月16日 16時4分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=88177&type=0

韓国語を話す人数は世界13位、5カ国7720万人が使用
=日本語の順位は?―韓国紙

 2014年5月14日、韓国紙・朝鮮日報によると、韓国語を話す人の数がこれまでの世界18位から13位へと上昇した。
 5カ国で7720万人が韓国語を使用している。15日付でチャイナネットが伝えた。

 韓国の国立国語院は昨年11月、世界的な言語情報提供サイト・エスノローグがこれまで公表していた韓国語話者数に誤りがあるとして、エスノローグ側に修正を要請していた。
 国立国語院は韓国と北朝鮮の最新の人口統計を資料として提出。
 エスノローグはこれまで1986年の資料に基づいてランキングを発表していた。

 このほど発表されたエスノローグの2014年改訂版では、韓国語話者数をこれまでの6640万人から7720万人へと上方修正されている。
 その結果、韓国語話者数は世界13位となった。
 また、韓国語を話す人がいる国はこれまで韓国、北朝鮮、中国、日本、ロシア、タイの6カ国とされていたが、「韓国語を話す人間はいない」とのタイ側からの要求で、改訂版ではタイが削除され5カ国になっている。

 世界で最も話者数が多い言語は中国語で11億9700万人(33カ国)。
 次いでスペイン語(4億1400万人、31カ国)、英語(3億3500万人、99カ国)、ヒンディー語(2億6000万人、4カ国)、アラビア語(2億3700万人、60カ国)の順。ロシア語は1億6700万人(16カ国)で8位、日本語は1億2200万人(3カ国)で9位だった。


 リストしてみる。
1].中国語 1億9700万人(33カ国)
2].スペイン語(4億1400万人、31カ国)
3].英語(3億3500万人、99カ国
4].ヒンディー語(2億6000万人、4カ国)
5].アラビア語(2億3700万人、60カ国)
6].ベンガル語:バングラデシュが主
7].ポルトガル語:ブラジル・ポルトガルが主
8]. ロシア語は1億6700万人(16カ国)
9].日本語は1億2200万人(3カ国
10].ドイツ語
【参考】世界の言語ランキングhttp://www.translator.jp/rank/language_rank.cgi


朝鮮日報 記事入力 : 2014/05/15 08:07
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/05/15/2014051500506.html

韓国語話者数7720万人、世界13位に

 韓国語を話す人の数が世界18位から13位へと5位上がった。
 世界の言語情報サイト「エスノローグ(www.ethnologue.com)」はこのほど発表した2014年改訂版で、韓国語話者数をこれまでの6640万人から7720万人へと上方修正した。
 これは、国立国語院(ミン・ヒョンシク院長)が昨年11月にエスノローグ側に韓国と北朝鮮の人口最新統計を提出して情報修正を要請したのに伴う措置だ。
 エスノローグはこれまで1986年の韓国語話者数の統計に基づいてランキングを発表していた。

 世界で最も話者数が多い言語は11億9700万人の中国語だった。
 続いてスペイン語(4億1400万人)、英語(3億3500万人)、ヒンディー語(2億6000万人)、アラビア語(2億3700万人)の順。ロシア語は1億6700万人で8位、日本は1億2200万人で9位だ。


2014年5月5日月曜日

年収への課税率、首位はベルギーの42.6% 日本21.6%

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CNNニュース 2014.05.04 Sun posted at 14:44 JST
http://www.cnn.co.jp/business/35047449.html?tag=cbox;business

年収への課税率、首位はベルギーの42.6% 日本21.6%

 ロンドン(CNNMoney) 経済協力開発機構(OECD)は4日までに、世界の34カ国を対象にした平均年収額に対する所得税や社会保険関連税の課税率に関する調査結果を公表し、ベルギーの「42.6%」が最高水準だったと報告した。

 ドイツの39.6%、
 デンマークの38.6%
などが続いた。
 日本は21.6%
だった。
 最低グループには
 13.4%の韓国、
 9.8%のメキシコ
などが入った。

 調査は、子どもや配偶者らがいない独身の企業従業員らが対象。
 平均の年収額から差し引かれる所得税や社会保険関連税の課税率を比較した。

 米国の場合の平均年収額は4万8463ドル(約494万円)で、調査対象国の平均額より低かった。
 課税率は24.6%で、手元に残るのは給料の75%分だった。
 一方、最下位グループのメキシコでは90%が手取り分となった。

 OECDの今回調査では、結婚し子どもを持つ従業員らはに比べ、より軽い税負担となっていることもわかった。



2014年4月13日日曜日

トヨタ自動車、世界トップ水準の高熱効率実現の低燃費エンジン群を新たに開発

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 ●トヨタ自動車が燃費性能を改善した排気量1300ccの新ガソリンエンジン


2014/04/10 17:00   【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201404/CN2014041001001124.html

トヨタ、低燃費エンジン導入へ 新開発で攻勢

 トヨタ自動車は10日、世界最高レベルの効率を実現した低燃費エンジンを開発、2015年までに計14機種導入すると発表した。
 従来に比べ10%以上の大幅な燃費向上を達成する。
 これまでハイブリッド車(HV)に注力していたが、 
 通常エンジン車の技術でも攻勢
 をかける。

 トヨタの世界販売は20年に3割がHV、他のエンジン車が7割
 を占める見通しで、通常エンジンの改善が急務となっていた。
  HVの燃費向上でも基盤となるエンジン技術が重要とされる。

 14機種にはディーゼルやターボ、HV用のエンジンも含まれる。
 トヨタが販売する車全体の3割が新エンジンに置き換わる。



日経BP 2014年4月11日
http://business.nikkeibp.co.jp/article/emf/20140411/262736/

トヨタ自動車、世界トップ水準の高熱効率実現の低燃費エンジン群を新たに開発

 トヨタ自動車は、世界トップ水準の高い熱効率を実現した低燃費エンジン群を新たに開発・改良した。
 ハイブリッド専用エンジン開発で蓄積した燃焼改良と損失低減技術を生かした。
 近く一部改良する車種から搭載し、全世界で2015年までに計14機種のエンジンを順次、導入していく。
 従来の型と比較して燃費を10%以上向上できる。

 エンジンなどのエネルギー効率を数値化したのが「熱効率」で、燃料を燃やして生じる熱エネルギーのうち有効な仕事に変換された割合を指す。
 熱効率が高いほど燃料消費は少なくなる。
 トヨタはハイブリッド車(HV)の強みを活用し、最大熱効率を向上させた低燃費エンジンをラインアップし、全ての車の環境性能を従来以上に高める。

 これまでハイブリッド専用エンジンに採用してきたアトキンソンサイクルを1.3Lエンジンに採用する。
 圧縮比より膨張比を大きくして熱効率を改善し、燃費を向上させる燃焼サイクルで、同時に圧縮比を高めて膨張比を上げて排熱を抑える。
 さらに、燃焼効率を高める新形状の吸気ポートや排出ガス再循環システムなどを備える。

 これらで燃焼改善と損失低減を図り、量産ガソリンエンジンでは世界トップレベルの38%という最大熱効率を達成し、搭載車はアイドリングストップ機能などの効果も含め、従来型に比べて燃費が約15%向上する。
 1.0Lエンジンは最大熱効率37%で、エンジン搭載車の燃費向上は各種低燃費技術を合わせ、従来型比で最大約30%になる



サーチナニュース 2014-05-13 06:36
http://biz.searchina.net/id/1532094

日本の「FCV」普及推進に
・・・ガソリン車は「大打撃」を避けられぬだろう=中国メディア


 中国メディアの汽車点評は7日、「日本は東京五輪を機会に燃料電池車の普及を力強く推進する方針」と報じ、「FCVが普及すれば、ガソリン車といった伝統的な自動車に対しては大きな打撃となる」と論じた。
  トヨタ自動車によれば、燃料電池車(FCV)とは「水素と酸素を化学反応させて電気をつくる燃料電池を動力源とする自動車」を指す。
   トヨタ自動車が市販を予定している次世代FCVは3分から5分ほどの水素充填で約480kmの走行が可能なほか、停止状態からわずか10秒程度で時速100kmまでの加速が可能だという。
  トヨタ自動車と本田技研工業は15年に、日産は17年にFCVの市販を予定している。
 15年の市販開始時のFCVの価格は800万円ほどと想定されているが、記事は東京五輪が開催される2020年には、FCVの価格は現在のハイブリッド車の価格と同程度まで低下する見込みと伝えた。
  トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業など自動車メーカー3社およびJX日鉱日石エネルギーなどエネルギー事業者10社は2011年1月、燃料電池自動車(FCV)を15年に国内市場へ導入すると共同で声明を発表。
  同声明によれば、FCVの国内市場への導入と水素供給インフラ整備に向け、15年までに東京、大阪など4都市を中心に100カ所の水素ステーションを設置する計画で、25年には全国1000カ所に、30年には全国5000カ所に水素ステーションを設置する計画だ。
 さらに記事は、日本メディアの報道を引用し、20年東京五輪でも選手や大会関係者の交通手段としてFCVが投入される見込みと紹介。
 続けてトヨタ自動車の豊田章男社長が
 「東京五輪は日本の技術を海外に披露する良いチャンス」
と語ったことを伝える一方、
 「FCVが普及すれば、ガソリン車といった“伝統的な自動車”にとって、避けることができな大きな打撃になるだろう」
と論じた。






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2014年4月8日火曜日

米国の高等教育:大学に行く価値はあるのか?:膨れ上がる学費負担

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●ニューヨークのヤンキースタジアム(Yankee Stadium)で開催されたニューヨーク大学(New York University)の卒業式(2009年5月13日撮影、資料写真)。(c)AFP/Emmanuel Dunand


AFP BB ニュース 2010年09月03日 14:09 発信地:ワシントンD.C./米国
http://www.afpbb.com/articles/-/2753046?ref=jbpress

収入と学歴、若い世代の女性で男性を上回る傾向に 米国

【9月3日 AFP】米国では女性の収入が男性の収入を下回る時代が長らく続いていたが、今やごく一部ではあるが、男性の収入に追いつき、追い抜く女性も現れている。
 ニューヨーク(New York)の戦略・リサーチ会社Reach Advisorsが3日までにこのような報告書を発表した。

 国勢調査データなどを分析した結果、収入が男性と同等か上回っている女性について、「20代シングル、子どもなし、大都市に居住、フルタイムで勤務」という女性像が浮かび上がった。

 こうした女性の収入は、同年代の男性の収入を平均で8%上回っていた。
 アトランタ(Atlanta)、メンフィス(Memphis)などの一部の都市では、約20%も上回っていた。

 フルタイム勤務の女性全体で見ると、平均収入は男性の収入の約80%の水準にとどまった。

■背景に学歴の逆転現象

 報告書は、若いシングルの女性の収入が男性を上回る傾向にある理由について、「高学歴」を挙げている。

 高校を卒業して大学に進学する人の割合は、男性が65%程度であるのに対し、女性は約75%。
 大学を卒業して大学院に進む女性の割合は、男性の1.5倍だ。

 修士号・博士号取得者における男女の比率は、2000年に女性が58%となり、初めて男性を上回った。 

 女性が高学歴になるにつれ、女性の結婚離れや出産離れが進んでいる。
 一方で、家を買うことには躊躇(ちゅうちょ)していないようだ。
 シングル女性のうち初めて家を購入した人の割合は、1990年代から2009年までに50%も増加した。
 2009年に初めて家を購入した人全体に占めるシングル女性の割合は24%だった。

 なお2009年、全世帯のうち子どもがいる世帯はわずか23%だった。

■女性はスポーツにも積極的に参加

 若くお金も持っている女性たちは、ファストフード店でヘルシー志向の利益率の高いメニューが拡大する傾向の立役者だ。
  ここ10年でスポーツ産業が活況を呈しているのも、こうした女性たちのおかげだという。

 例えば市民ランナーの人口は過去10年で41%も増加した。
 全スポーツ人口の増加分の93%は女性が占めている。

 若い男性はと言うと、ファストフード店では大半が、日本で言う「100円マック」のような低価格メニューを注文している。スポーツ参加率もほぼ横ばいだという。

(c)AFP/Karin Zeitvogel



2014.04.08(火)  The Economist
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/40381

米国の高等教育:大学に行く価値はあるのか?
(英エコノミスト誌 2014年4月5日号)

 学費が無駄に終わる学位が多すぎる。
 学費がもっと安ければ、高等教育の投資利益率は高くなる。
 収入と学歴、若い世代の女性で男性を上回る傾向に 米国

 ラティシャ・スタイルズさんは、2006年に米国のジョージア州立ケネソー大学を卒業した時、3万5000ドルの学生ローンを抱えていた。
 ローン返済は、スペイン語の学位がもっと給料の良い仕事に就く助けになっていれば、難しくはなかっただろう。

 しかし、中南米に国境を接するこの国では、スペイン語を話す人材は余っている。
 そこでスタイルズさんは、衣料品店やファストフード店で働いた。
 時給はわずか11ドルだった。

 失望したスタイルズさんは、思い切ってケネソー大学に戻り、より実用的なことを学ぶ決断を下した。
 改めて金融を専攻し、今は投資コンサルティング会社で良い仕事に就いている。
 ローンは6万5000ドルに膨れ上がったが、返済に困ることはまずないだろう。

 スタイルズさんの例が示すように、「大学は行く価値があるか」という問いに対する答えは単純ではない。
 費用に引き合う学位もあるが、そうではない学位もある。
 高額の学生ローンを借りるかどうか考えている米国の学生に向けてよく言われるのは、
 「大学は中間層への入り口」という言葉だ。
 しかし、真実はもう少し微妙な色合いを帯びている。

 例えば、米国のバラク・オバマ大統領は今年1月に、職業を身につける方が「美術史の学位を取るよりたくさん稼げる」とほのめかす発言をした。
 怒った美術史の教授が大統領に謝罪させたが、大統領の言ったことは正しい。

 米国のシンクタンク、ピュー・リサーチ・センターによれば、フルタイムで働く25~32歳の大卒者の年収は、同年齢の高卒者と比べて約1万7500ドル多い。
 しかし、すべての学位が同じように役に立つわけではない。
 4年制大学で学位を得るのに、居住費等を含めて年間6万ドルもかかる場合があることを考えると、多くの学生にとって、18歳から仕事に就く方が、結局、経済的に良いということになる。

 調査会社の米ペイスケールは、900以上の大学の卒業生から専攻科目と現在の収入に関するデータを収集し、さらに、学位を得るためにかかった費用も調べた。
 費用は、学費支援分(多くの大学では、優秀な学生や困窮した学生に対して大幅に学費を軽減する措置を講じている)を差し引いて計算した。
 ペイスケールは、これらのデータから、様々な学位の投資収益率を推定した(次ページの表参照)。

 ■実用的な専攻は結果を得られる

 予想通り、工学を専攻すれば、大学を問わず見返りは大きい。
 カリフォルニア大学バークレー校の工学系の卒業生は、20年後までに、大学に全く行かなかった人と比べて110万ドル近く多くの収入を得ていることが期待できる。
 工学系ならば、20年間の回収額は、最低でも50万ドル近くが見込める。

 芸術と人文科学系の場合は、結果はそれほど一様ではない。
 いずれの分野も間違いなく心を豊かにしてくれるが、財布を豊かにしてくれるとは限らない。

 コロンビア大学やカリフォルニア大学サンディエゴ校のような厳しい大学の芸術系の学位なら、十分な見返りがある。
 しかしケンタッキー州立マーレイ大学の芸術系学科を卒業した場合、学費分を差し引いて考えると、20年間の収入は高卒者と比べて14万7000ドル少ないと予測される。

 ペイスケールの調査に含まれた153の芸術系の学位のうち、46の学位の投資収益率は、20年物国債の収益率に及ばなかった。このうち18の学位は、投資収益率がマイナスだった。


 
 

 ペイスケールの調査で下位にランクされた大学は、このランキングが各校の比較的少数の卒業生のデータに基づいて作成されていることに、間違いなく不満を抱くはずだ。

 いくつかの大学は、地元の労働市場の影響を不当に受けている。
 例えば、マーレイ大学は、ケンタッキー州の経済が好調ならもっと上位に入ったかもしれない。

 すべての学生に門戸を開いている大学は、学生を選別している大学と競うのは難しい。
 裕福でない大学は、多くの学費支援を行っている豊かな大学と比べると不利になる。
 学位をとるための学費が下がれば、投資収益率は高く見えるからだ。

 これらの但し書きはすべて正しい。
 しかしそれ以上に、ペイスケールの調査は全体的に、大学教育の金銭的な価値を明らかに過大に計算している。
 この調査は、卒業生の収入を、同じ学生が大学に行かなかった場合(その時の収入は知り得ない)と比較するのではなく、大学に行かなかった人と比較している。

 そして、行かなかった理由は多くの場合、それほど優秀ではなかったからだ。
 つまり、大卒の収入の高さは、彼らが非大卒者より平均すれば優秀であることの反映にすぎないという面がある。

■膨れ上がる学費負担

 間違いなく言えるのは、1人の学生が大学に通う費用は、1983年以来インフレ率の5倍近く上昇していること、そして大卒者の給与は、過去10年間ほとんど横ばいだったことだ。
 学生時代の借金が大きくかさむようになったために、若者が家を買ったり、事業を起こしたり、子供を持ったりしなくなっている。

 2012年に学士号を得た学生が借り入れた平均負債額は2万9400ドルだった。
 非営利団体のプロジェクト・オン・スチューデント・デットによれば、借り入れをした学生の15%が、返済を始めて3年以内にデフォルト(債務不履行)に陥っている。
 営利大学の場合、この比率は22%になる。

 大学の法学部で教鞭を執るグレン・レイノルズ氏は、『The Higher Education Bubble(高等教育バブル)』と題した著書の中で、「社会保障を受け取れる年齢になるまで、両親の家の地下室に居候する羽目になるかもしれない」大卒者たちのことを書いている。

 この話は少々大げさだ。
 今年入学する学生の学生ローンは、返済を続ければ、20年後には帳消しにされることになっている。
 しかし、多くの学生にとって依然負担は大きい。
 学生ローンを利用した学生の3分の1近くが結果的に大学を中退するという状況もマイナス要因だ。
 それでも借金は返さなくてはならない。

 また、3分の1の学生は他校に転校する。
 4年制大学では留年する学生が多く、それだけ費用もかさむ。
 4年制大学全体で、6年以内に卒業する学生の比率は59%にすぎない。

 米国の厳しい労働市場も足を引っ張る。
 コンサルティング会社の米マッキンゼーの報告によれば、最近大学を卒業した人の42%が、4年制の大学教育を必要としないレベルの仕事に就いている。
 米国のトップレベルの大学を出た人の41%が、自分の希望する分野で仕事を見つけられず、全大卒者の半分が、別の学科か、別の大学を選べばよかったと回答しているという。

 マッキンゼーの調査には、学生支援ウェブサイトを運営する米チェグが協力した。
 チェグのダン・ローゼンスワイグ最高経営責任者(CEO)は、大卒者の中で専攻した分野での仕事に就く準備ができていると感じているのは半分にすぎず、また大卒者が即戦力になると感じている管理職は39%しかいないと話す。

 多くの学生は、ものごとを明確に書く力がなく、時間を有効に使うことができない。
 求職者が雇用者の求めるスキルを持っていないという理由で、400万の求人が欠員となっている。

■大学に評価を付ける

 ペイスケールが行ったような調査は、数々の欠点はあるものの、大学進学を考えている者(とその両親)がより多くの情報を得たうえで進路を選択する助けとなる。
 米国人は、選択を間違えるとどれほど損害を受けるかを認識しつつある。
 そのため、大学にこれまで以上に透明性を求めるようになるはずだ。

 一部の大学は、連邦政府の指導もあり、情報を提供し始めている。
 例えば、テキサス大学は最近、卒業生の5年後の収入と借金の額を表示するウェブサイトを立ち上げた。

 オバマ大統領は4月2日、
 「機会を与えるということは、大学を、経済的により行きやすいものにするということだ」
と語った。
 やがて透明性の要請と技術の進歩が、多くの大学に、費用削減と質の向上を迫ることになる。
 オンライン教育がその流れを加速するだろう。

 2012年には670万人の学生が少なくとも1つのオンライン科目を受講した。
 オンライン教育は、学生が豪華な学生寮や大人数の大学職員のためにおカネを支払わずに質の高い講義を受けることを可能にする。

 オンラインの授業が、伝統的な大学に取って代わることはないだろう。
 顔を合わせて行う授業には、やはり価値がある。
 しかし、大学も順応しなければならない。
 経済的な価値を提供できない大学は、きちんと体制を整え直すか、さもなければ消え去るしかない。

© 2014 The Economist Newspaper Limited. All rights reserved.
英エコノミスト誌の記事は、JBプレスがライセンス契約 に基づき翻訳したものです。
英語の原文記事はwww.economist.comで読むことができます。
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ウォールストリートジャーナル     2014年 4月 16日 16:41 JST
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304126604579504901060510912.html?mod=trending_now_2

米職業ランキング1位は数学者、最下位は? 2014年版
By     ADAM AURIEMMA


●木材伐採者がワーストジョブに

 また1つ、数学のスキルを身に付けなければならない理由ができた。 

 雇用市場では言うまでもなく数学的技能が重視される。
 ある採用担当者は最近、ウォール・ストリート・ジャーナルの取材に、
 計算できない従業員はいずれ「永久解雇通知」を手にする
かもしれないと話した。

 米求人情報サイトのキャリアキャスト・ドットコムが発表した2014年版「ベスト・ジョブ」ランキングでは、最も良い職業は数学者だった。
 同サイトのトニー・リー氏は「数学のスキルがあれば就職の機会は大きく広がる」と述べる。

 数学的技能を要する職業は軒並み上位にランクインした。
 統計学者は3位、保険数理士(アクチュアリー)は4位、コンピューターシステムのアナリストは8位だった。

 キャリアキャストによると、数学者の年間中位所得は10万1360ドル(約1030万円)。
 しかも、この分野は向こう8年間で23%拡大する見通しだ。
 保険数理士やソフトウエア技術者も高収入で、いずれも約9万3000ドルの中位所得を期待できる。

 キャリアキャストは4つの項目を設定した上で、項目ごとに200種類の職業を採点した。
 4項目とは、競争の激しさなどの環境、下位・中位・上位の役職ごとの所得水準、所得や就業者数の伸びの見通し、出張や締め切りといったストレス要因だ。

 今年も下位には、インクの染みにまみれた新聞記者やおのを振るう木材伐採者が並んだ。
 ランキングによると、彼らはいずれも新技術の登場によって市場から締め出されている。
 所得額は木材伐採者の方が少なく、中位所得はわずか2万4340ドルだ。

 あまりに見通しが暗いために今年のリストから除外された職業もある。
 れんが職人、タイピスト、定置機関運転技師、自動車組立工などだ。

 2014年のベストジョブとワーストジョブは以下の通り。

<ベスト職業と中位所得>

1. 数学者、10万1360ドル
2. 大学教授(終身在職権付き)、6万8970ドル
3. 統計学者、7万5560ドル
4. 保険数理士、9万3680ドル
5. 聴覚訓練士、6万9720ドル

6. 歯科衛生士、7万0210ドル
7. ソフトウエア技術者、9万3350ドル
8. コンピューターシステム・アナリスト、7万9680ドル
9. 作業療法士、7万5400ドル
10. 言語聴覚士、6万9870ドル

<ワースト職業と中位所得>

200. 木材伐採者、2万4340ドル
199. 新聞記者、3万7090ドル
198. 下士官兵、2万8840ドル
197. タクシー運転手、2万2820ドル
196. アナウンサー、5万5380ドル

195. コック長、4万2480ドル
194. 客室乗務員、3万7240ドル
193. ゴミ収集人、2万2970ドル
192. 消防士、4万5250ドル
191. 刑務官、3万8970ドル





2014年4月6日日曜日

日本人間ドック学会の「健康」基準見直しへ:血圧は「130」から「147」へ

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●健康診断の新たな基準範囲健康診断の新たな基準範囲


朝日新聞デジタル 2014年4月 5日
http://apital.asahi.com/article/news/2014040500003.html

「健康」基準、緩めます 血圧・肥満度など、学会見直し

 日本人間ドック学会と健康保険組合連合会は4日、血圧や肥満度などについて、健康診断や人間ドックで「異常なし」とする値を緩めると発表した。
 国内で人間ドックを受けた人の値を調べたところ、血圧やコレステロールの値がこれまでの基準より高くても「健康」だった。
 学会は新基準を6月に正式に決め、来年4月から運用する予定。

 学会は2011年に人間ドックを受けた約150万人のうち、たばこを吸わずに持病がないなどの条件を満たす約34万人を「健康な人」とした。そこから5万人を抽出して27の検査項目の値をみた。

 その結果、従来は130未満を「異常なし」としていた収縮期血圧は、147でも健康だった。
 85未満が「異常なし」だった拡張期血圧も94で健康だった。



2014年4月4日金曜日

選挙権の年齢を18歳に引き下げへ

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テレ朝ニュース (04/04 00:05)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000024417.html

投票年齢「18歳以上」へ 国民投票法改正で合意

 憲法改正の手続きを定めた国民投票法の改正案は、投票年齢を施行4年後に「18歳以上」に引き下げることなどで与野党8党が合意し、今の国会で成立する見通しとなりました。

 自民党・船田憲法改正推進本部長:「この国民投票法制度が動かないと、憲法改正はできないわけですので」
 共産党と社民党を除く与野党8党が合意した改正案は、憲法改正に関する国民投票の投票年齢を改正法の施行4年後に「20歳以上」から「18歳以上」に引き下げることなどが盛り込まれています。
 与野党8党が合意したことで、国民投票法改正案は今の国会で成立する見通しとなりました。
 また、与野党8党は、
 改正法施行2年以内に選挙権の年齢も「18歳に引き下げる」ことを目指す
ことも確認しました。





2014年4月3日木曜日

Gメール開設から10年、ユーザーが払う「無料」の代償

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●米グーグルのウェブメールサービス「Gメール」が10周年を迎えた


 CNN ニュース   2014.04.01 Tue posted at 18:15 JST
http://www.cnn.co.jp/tech/35045970.html

Gメール開設から10年、ユーザーが払う「無料」の代償


(CNN) 米インターネット大手グーグルのウェブメールサービス「Gメール」が4月1日で提供開始から10年目を迎えた。
  同サービスは無料で使えるが、代償を伴わないわけではない。
  グーグルはユーザーに関する膨大な量の個人情報という形で元を取っている。

 世界で推定5億人以上が利用するGメールは、ウェブメールの世界で支配的な存在になった。
 同時にプライバシーを巡って絶えず批判にさらされ、米国や欧州では裁判も起こされた。
 同社がメールの内容を盗み見していると訴える声もある。

 同社の売上高は2013年10~12月期だけで168億6000万ドル(約1.7兆円)に上る。 
 Gメールで収益を上げる手段として使われているのが、メールを自動的にスキャンして整理し、そのデータを使ってユーザーが興味を持ちそうな広告を表示させる方法だ。

 「安定した電子メールサービスの提供と引き換えに、あなたの電子メールの隣に広告を表示させ、あなたのメールをスキャンしてどの広告がふさわしいかを判断させてほしい、というのがGメールの約束事だ」。
 米サンタクララ大学のエリック・ゴールドマン教授はそう解説する。



 Gメールでは使用頻度や文脈などを元にキーワードを探し出し、そのメールに関連付けた広告を表示する。
 例えばスピニングエクササイズについてのメールをやり取りすれば、ダイエット製品の広告が表示されたりする。

 メールをスキャンして収集した情報は、以後の広告のためのユーザープロフィル作成にも使われる。

 ユーザーはあまり認識していないかもしれないが、グーグルのような企業はさらに、検索や地図、メールといった別々のサービスから収集した情報をもとに、個々のユーザーについて包括的なプロフィルを作成している。

 法律専門家のベナム・デヤニム氏は
 「無料のものなど存在しない。
 だから自分が無料サービスにどんな価値を提供しているのかを理解しておくことが重要だ
と話す。

 無料サービスでメールを送受信すれば、自分の関心事や人間関係、経済状態などに関する情報を提供することになる。
 こうした情報を抽出して整理すれば、広告会社や広告主にとって大きな価値をもつ。

 マイクロソフトの「アウトルック」やヤフーなどの大手はいずれも、無料サービスの提供を通じて何らかの利益を確保している。
 ハイテク企業の間では、ユーザー情報に基づくターゲット広告がビジネスモデルの主流になり、フェイスブックなどのソーシャルメディアもこの方法で収益を上げている。

 企業が個人情報を収集する場合、そのことを顧客に通知する義務がある。 
 しかし長々と書かれた利用条件やプライバシーポリシーにユーザーが目を通すことは滅多になく、単純に「同意」ボタンを押してしまう。

 ただ、グーグルはプログラムの具体的な仕組みについて詳しいことを公表しておらず、ユーザー情報の扱いに関する情報公開が不十分だと批判する声もある。

 グーグルを相手取った訴訟では、Gメールを使っていない人がGメールのユーザー宛てにメールを送った場合、同社のプライバシーポリシーに同意していないにもかかわらず、影響を受けてしまうことも問題視された。

 これに対してグーグルは、Gメールのユーザーにメールを送っている非ユーザーは、プライバシー保護を期待していないと反論している。

 Gメールのサービスが始まった10年前、ユーザー情報の収集に関する規制はまだ緩やかだった。
 だがプライバシーを巡る環境はこの10年で激変した。


●プライバシーを巡る法規制は厳しさを増す

 米国では複数の州が個人情報の利用を制限する法律を制定し、米連邦取引委員会(FTC)はプライバシー保護規定違反の積極的な摘発に乗り出している。
 業界では容認される行為についてのベストプラクティスを採用する動きが広がった。


●ユーザー情報に基づくターゲット広告がビジネスモデルの主流に

 利用する側も、Gメールのような無料サービスを使うことの価値と、自分のプライバシーの重さをはかりにかける必要性が強まっている。



2014年4月1日火曜日

日本の調査捕鯨は「違法」、国際司法裁が中止命じる:捕鯨政策見直し必至 消費影響は限定的

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ウォールストリートジャーナル     2014年 4月 01日 06:37 JST
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702303702904579473880913466874.html

日本の調査捕鯨は条約違反、国際司法裁判所が判決


●シーシェパードが操縦するボブ・バーカー号の船首を横切る日本の捕鯨船(2月23日)

 【東京】
 国際司法裁判所は31日、南極海での日本の調査捕鯨が国際条約に違反すると結論付けた。
 日本の調査捕鯨に対する初の国際的な判決。日本は今後、捕鯨活動を大幅に縮小せざるを得なくなる見通しだ。

 今回の判決では、日本の捕獲量が調査目的としては多すぎると指摘した。
 国際捕鯨委員会は調査捕鯨を認めている。
 だがオーストラリアとニュージーランドは商業捕鯨に通じる裏道だと主張し、調査捕鯨に異議を唱えている。

 国際司法裁判所は、調査のために鯨を仕留めること自体は「不合理でない」との見解を示した。
 日本が小規模な調査捕鯨を継続する余地を残した格好だ。

 捕鯨をめぐる議論は何十年も続いているが、日本の捕鯨船と、抗議活動を繰り広げる反捕鯨団体シーシェパードとの対立が激しくなるにつれ、世界的に注目が高まっている。 
互いの船舶が海上で衝突し、船員が危険にさらされる事態も起きている。

 捕鯨問題では、賛成派も反対派も譲歩に前向きな姿勢を見せていない。
 日本は捕鯨が伝統文化だと主張する一方、オーストラリアはあらゆる捕鯨に反対の立場だ。

 2013年3月までの1年間で、日本は南極海と太平洋北部で422頭の鯨を捕獲した。
  内訳はミンククジラが285頭、イワシクジラが100頭、ニタリクジラが34頭、マッコウクジラが3頭。
 シーシェパードの絶え間ない妨害で捕鯨が難しくなり、05年の1238頭に比べると3分の1の捕獲量にとどまった。



毎日新聞 2014年04月01日 東京朝刊
http://mainichi.jp/shimen/news/20140401ddm002040116000c.html

調査捕鯨:南極海の調査捕鯨中止 
捕鯨政策見直し必至 
消費影響は限定的




 国際司法裁判所(ICJ)の南極捕鯨裁判の判決が、調査捕鯨の前提である「科学的目的」を否定したことで、南極海での調査捕鯨継続は困難となった。
 鯨料理を「伝統的な食文化」としている日本政府は、商業捕鯨再開に向けた政策の全面的な見直しを迫られる。
 一方、鯨肉の国内流通量はピーク時の2%まで減少しているほか、南極捕鯨で捕獲した鯨肉は国内流通量の2割にとどまっており、消費者への影響は限定的との見方もある。

 国際捕鯨委員会(IWC)が1982年に決定した商業捕鯨の一時停止(モラトリアム)は、クジラの科学的な資源評価を行ったうえで、90年までに一時停止を見直すことになっていた。
 日本政府は87年から調査捕鯨でデータ収集を重ねてきたが、IWCは捕鯨国と反捕鯨国の対立で機能不全に陥っており、商業捕鯨モラトリアムは見直されないまま継続している。
 今回の判決を受け、水産庁幹部は
 「商業捕鯨再開に必要な科学的データの収集ができなくなる」
と表情をこわばらせた。

 日本は南極海のほか、北西太平洋でも94年から調査捕鯨を実施。
 今回の判決は南極海に限定され、北西太平洋の調査捕鯨の停止は命じてはいないが、「科学的目的」を否定されたことで、北西太平洋でも捕獲数削減を迫られる可能性が高い。

 判決を受け、外務省や水産庁は商業捕鯨再開に向けた戦略の練り直しを急ぐ。
 IWC科学委員会が今年5月に行う南極海調査捕鯨の実績評価を踏まえ、調査計画を大幅に見直すことで新たな調査捕鯨を実施できるかどうか模索する。
 また、過去30年間の調査捕鯨のデータを活用し、IWCで商業捕鯨の再開を主張することも検討するとみられる。

 一方、商業捕鯨停止が長期化するなか、消費者の鯨肉離れも進んでいる。
 鯨肉は戦後の貴重なたんぱく源で、国内流通量は62年に約23万トンとピークをつけたが、2012年は5000トンに減少。
 このうち、北西太平洋の調査捕鯨が3割、輸入が2割を占め、南極海の調査捕鯨は992トンと全体の2割に過ぎない。
 ここ数年は消費の伸び悩みによる鯨肉在庫の増加が問題になったほか、IWCの商業捕鯨モラトリアムを受け入れず、商業捕鯨を行っているアイスランドやノルウェーからの輸入も可能なため、関係者の間では「鯨肉の供給量が不足する可能性は少ない」との見方もある。

 ◇「透明性欠いた日本」

 豪州が調査捕鯨差し止めを求めた訴訟で、国際司法裁が31日、日本側全面敗訴の判決を出したことについて、専門家からは「予想外に踏み込んだ判決」との驚きが広がっている。
 日本の調査捕鯨が「透明性や明確さを欠いた」点が動物保護の世論が強まる国際社会で受け入れられなかったとの見方が出ている。

 判決で日本の全面敗訴が読み上げられると法廷は緊張感に包まれた。
 鶴岡公二・政府代表は記者団の前で「残念であり、深く失望した。
 しかしながら、日本は国際法秩序や法の支配を重視する国家として判決には従う」と述べた。
 豪州代表団は日本側が感情的に反発することを警戒、勝利を強調することを控えている。
 キャンベル代表は笑顔も見せずに「国際司法裁は適切だった」と記者団に述べた。

 国際司法裁に詳しいアッサー研究所(ハーグ)のリベリンク・上席研究員(国際法)は
 「予想以上に厳しい判断。
 科学調査といいながら研究成果が乏しく、なぜ、何のために、いつまでやるのか、透明性、明確性が欠けていた」
と分析する。

 判決は、科学調査のため例外的に捕鯨を行うことまでは否定せず、日本の調査捕鯨も「科学目的と性格づける調査も含まれている」と指摘した。
 しかし
▽.87年から04年までの第1期調査と第2期調査の違いが明確でない
▽.非殺傷調査を増やす検討をしていない
▽.目標枠に比べミンククジラの捕獲量が少ない
▽.ナガスクジラの捕獲量も科学調査には不十分
▽.期限が切られていない
−−として「科学調査ではない」と断定した。

 科学調査であることが証明できない結果、商業捕鯨とみなされ、86年からの捕獲一時停止(モラトリアム)に違反するなどと判断されて全面敗訴となった。

 捕鯨に反対する市民団体IFAW(米国)のラメージ捕鯨問題担当局長は
 「商業捕鯨を存続させるため官僚が立てた複雑な理屈が国際社会では通じなかった」
とみる。
 自然保護団体は日本が北西太平洋で調査捕鯨を続行する場合は抗議する構えを見せている。

 一方、捕鯨を批判する欧米やオセアニアとの外交交渉で捕鯨問題が常に障害となってきた事実は否定できない。
 日本が調査捕鯨を断念すれば、外交的には評価を受けることになりそうだ。



ニューズウイーク 2014年4月17日(木)16時43分
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2014/04/94-1_1.php

オーストラリア人の94%が反捕鯨の理由
An Obvious Target

捕鯨問題はオーストラリア国民が党派の枠を超えて結束できる数少ないテーマだ
デボラ・ホジソン(シドニー)


●聖なる動物 オーストラリア人にとって鯨は国家のシンボルに iStock/Getty Images

 オーストラリア大陸の南、タスマニア島のホバート港に環境保護団体シーシェパードの船が入港すると、スティーブン・ハーウィン(39)と10歳の双子の息子たち、7歳の娘はいつも港に駆け付ける。
 自家製のケーキと、家庭菜園で採れた野菜を差し入れして、日本の捕鯨船と戦っているシーシェパードへの感謝の気持ちを表すためだ。

 国際司法裁判所(ICJ)が先週、日本の南極海における調査捕鯨の即時停止を求める判決を下すと、ハーウィン一家は大喜びした。
 「重要な先例になる判決だ。
 この海域でクジラを捕ってはならないということが認められた」
と、タスマニア大学の博士課程に在籍するハーウィンは言う。
 「捕鯨業者がクジラを養殖して捕るのは勝手だが、私たちの海では捕鯨をしないでほしい」

 ごく普通の礼儀正しいオーストラリア人がここまできっぱり反捕鯨を主張することに、多くの日本人は驚くかもしれないが、捕鯨問題ほどオーストラリア国民が熱烈に結束できるテーマはない。
 10年1月に1000人を対象に行われた世論調査では、94%が捕鯨反対と答えた。

 反捕鯨は、党派の枠を超えた政策になっている。
 環境保護派の「緑の党」に始まり、左派の労働党、保守派の自由党と国民党に至るまであらゆる政党が捕鯨中止を訴えてきた。

 1788年にイギリス人の入植が始まって以来、1979年に禁漁を定めるまで、オーストラリアは鯨油目当てにクジラの捕獲を大々的に行っていた。
 その結果、東海岸ではザトウクジラが絶滅寸前まで追い込まれた時期もあった。

■「神聖な生物」と言うが
 しかし、オーストラリアは捕鯨に対する方針を転換し、クジラの「最大の敵」から「最大の味方」に変身した。
 今では、シドニー湾でザトウクジラの群れを見たり、巨大なサンゴ礁のグレートバリアリーフでミンククジラと一緒に泳いだりすることもできるようになった。

 オーストラリアは、お世辞にも野生動物保護の優等生とは呼べない国だ(17世紀以降の世界の哺乳類絶滅の3分の1は、オーストラリアで起きた)。
 クジラは、そんなオーストラリアが自然を保護していることを示す実例になるとも期待されている。

 今やクジラは巨大なビジネスになっている。
 クジラ関連の観光収入は年間3億豪ドルにも上る。

 それだけではない。
 オーストラリア人の間で、クジラは国のシンボルと位置付けられるようになった。
 「私たちにとって神聖な生物だ」と、地元のジャーナリスト、アンドルー・ダービーは言う。
 「日本人にとってのツルのような存在と言えるかもしれない」

 オーストラリア人は南極海を自分たちの裏庭と見なしているので、この海域のクジラへの思い入れが一層強まっている面もあるようだ。
 世界には80種類以上のクジラがいて、それぞれ絶滅の危険度は違うが、オーストラリアにとってそれは問題でない。
 クジラはクジラなのだ。

 多くの日本人の目には、オーストラリア人の態度は二枚舌に映るだろう。
 何しろ、オーストラリアでは毎年、3万〜6万9000頭のカンガルーが射殺されたり撲殺されたりしている。

 頭数が増え過ぎているとの理由でそれが認められているのだが、生態系コンサルタントのレイモンド・ムジャドウェシュの調査によれば、カンガルーの頭数は大幅に減っているという。

 「カンガルーを殺すのをやめるよう、日本がオーストラリアに圧力をかけるのは大歓迎だ」
と、筋金入りの反捕鯨派でもあるムジャドウェシュは言う。
 「自分たちの二枚舌を棚上げしたまま、反捕鯨を主張し続けるわけにはいかない」

 いずれ、「野生動物の敵」という批判の矛先がオーストラリアに向けられる日が来るのかもしれない。

[2014年4月15日号掲載]



2014年3月31日月曜日

ロボットの台頭:技術の新たな役割を担う、人間による一部の労働が不要になる可能性がある

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●ロボットという概念が大きく変わろうとしている〔AFPBB News〕



2014.03.31(月)  The Economist
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/40317

技術の新たな役割:ロボットの台頭
(英エコノミスト誌 2014年3月29日号)

 ロボットの侵略に備えよ。
 ロボットはいずれ、技術に対する人々の考え方を変えるだろう。

 ロボットがこの世に登場したのは、20世紀初めのことだ。
 自動車や電話、飛行機が向こう見ずなジャズ・エイジのスピードに乗って急速に進歩していた当時、ロボットは、作家や映画製作者が技術というものに対する希望や恐れを掘り下げるための文学上の装置だった。

 フリッツ・ラングの『メトロポリス』やアイザック・アシモフの『われはロボット』から、映画『ウォーリー』や『ターミネーター』、そしてその間に生み出された無数の同種の作品は、その役割を見事に果たしてきた。

 ページ上やスクリーン上から現実の世界へ移ってからのロボットは、やや期待外れのものだった。
 確かにロボットたちは、火星探査などの人間にはできないいくつかの仕事と、不発弾処理や床の掃除といった人間があまりしたがらない多くの仕事をこなしている(約1000万台ものロボット掃除機が世界中の絨毯の上を動き回っている)。

 ロボットは製造業の各所でも大いに役に立っている。 
 だが、信頼性の高いロボット――特に工場の安全ケージの外で働く必要のあるロボット――を作るのは、簡単ではないことが分かっている。
 そのうえ、ロボットはまだ、かなり頭が悪い。
 従ってロボットは、人々を魅了してはいるものの、まだ世界に大きな足跡を残してはいない。

 だが、その状況も変わりそうな兆しが見えている。
 シリコンチップやデジタルセンサー、広帯域通信の性能の急激な進歩が、ほかのあらゆる製品と同様、ロボットも進化させている。
 それに加えて、今週の本誌(英エコノミスト)の特集でも触れているように、さらに3つの要因が働いている。

★.1つ目は、ロボット工学分野の研究開発が容易になっていることだ。
 新たな共通規格のおかげで、優れたアイデアを別のロボットプラットフォームへ簡単に移植できるようになった。
 また、ノウハウの蓄積により、そうしたプラットフォームの構築にかかる費用も以前よりずっと安価になっている。

 米リシンク・ロボティクスの「バクスター」は、2本の腕と極めてシンプルで直観的なプログラミングインターフェースを備えたロボットだ。
 このようなロボットは、10年前ならほとんど想像もできなかっただろう。
 いまや、2万5000ドルでこのロボットを買うことができる。

■C3 IPO

★.第2の要因は、投資だ。
 2013年最大のロボット関連ニュースは、米グーグルが、ロボット分野の有望な新興企業8社を買収したことだ。

 潤沢な資金と優れたリーダー(モバイル基本ソフト「Android=アンドロイド」の生みの親であるアンディ・ルービン氏)を擁し、クラウドコンピューティングと人工知能という、いずれもロボットと極めて関連性が高い最先端の専門技術を利用できるグーグルのロボットプログラムは、目を見張るような何かが生まれる可能性を約束している。
 もっとも、同社の外には、それがどんなものになるかを知る者は誰もいない。

 米アマゾンもロボットに投資している。 
 倉庫内作業を自動化しているほか、こちらはより投機的だが、無人飛行機(ドローン)による配送も計画している。


●米アマゾンは無人飛行機(ドローン)による配送も計画している〔AFPBB News〕


 韓国をはじめ世界各地の企業も、ロボット技術を製造の新分野に導入し、サービス分野にも目を向けている。
 ベンチャーキャピタルがロボット関連新興企業から利益を上げるチャンスは、以前よりもずっと大きくなっている。

★.第3の要因は、想像力だ。
 ここ数年で、頭の回る企業が、映画撮影でカメラ台の操作係や照明係として働くロボットや(カメラや照明を動かすロボットがなければ、『ゼロ・グラビティ』は撮影できなかっただろう)、太陽光発電所のパネルを設置するロボットを作る方法を編み出してきた。

 今後はさらに多くの人が、高精度、高速反応、自律運動といったロボットの特性を収益性のあるビジネスに組み込む方法を会得していく。
 最終的には、大衆市場を構築する者も出てくるはずだ。

 その点では、飛行ロボットのドローンが先駆けになるかもしれない。
 ドローンはいずれ、農作業の新たな形態を生み出し、大小様々なイベントで一般市民やジャーナリスト、放送局に新たな視点を提供し、交通や火災を監視し、補修が必要なインフラを探し、それ以外にも多くの仕事をこなすようになるだろう。

 消費者や一般市民という観点で見れば、人々はロボットの進歩により大きな恩恵を受けるだろう。
 だが、労働者という観点では、恩恵はそれほど明確ではない。
 なぜなら、ロボットの能力が高くなれば、人間による一部の労働が不要になる可能性があるからだ。

 例えば、米エイソンの「タグ」は、病院で使われるワゴンを必要な場所へ移動させるロボットで、現在、用務員が行っている仕事の大半を奪おうとしている。
 アマゾンは、買収したキバ・システムズの倉庫作業用ロボットで、これまでよりも少ない作業員で多くの商品を発送できるようになる。
 無人自動車は、現在ハンドルを握っている無数の労働者に取って代わるかもしれない。

 近代以前にはほぼすべての仕事を提供していた農業分野の雇用が、現在では先進国の雇用のわずか2%を占めるにすぎないのと同じように、
 現在の製造およびサービス業界の雇用も、ロボットの躍進で縮小を余儀なくされるかもしれない。

 人類が新たな労働力の使い道を見つけるのか、あるいは未来は強制的な余暇に明け渡されるのか。
 その点については、経済学者の間で、懸念を大いにはらんだ議論が交わされている。
 いずれにせよ、称賛も非難も、ロボットが受けることになるだろう。

■目に見えないものと見えるもの

 ロボット技術の優れた力は、ある程度までは当たり前のものになるはずだ。
 車が自動運転されたり、床が勝手に掃除されたり、補給品が病院やオフィスを動き回ったりするのは、ごく自然なことになる。
 そうした作業の基盤となるロボット技術は、ロボットという形では人の目にはつかないだろう。

 だが、ロボットはいずれ、無機質な環境に動きを与えるだけでなく、仕える相手とともにそうした環境に暮らし、あらゆるニーズを満たすようになる。
 バクスターのようなロボットは、モノを作ったり運んだりする手助けができるし、介護をしたり、安らぎのため、あるいは話し相手となるだけのロボットも出てくるだろう。

 日本製の赤ちゃんアザラシ型ロボットは、撫でると嬉しそうな反応を見せ、人の声を聞き分ける機能を持ち、高齢の認知症患者の役に立つと見られている。

 ロボットが目に見えるようになればなるほど、人類は、フィクションで最初に提示された類の疑問を議論するようになるだろう。

 どんな戦争も、人間が戦わなければならないのか? 
 同情を抱き、寛大さを示すことができると同時に、戦術上のあらゆる必要性を超えるほど残酷にもなれる人間は、戦争に必要なのだろうか(既に米国では、ドローンを遠隔操作する操縦士が勲章に値するか否かという議論が起こっている)? 

 人生の最期に感じる優しさが、機械によって与えられたものでもかまわないのか? 
 ほとんどの、あるいはすべての人間の労働が無用になったら、人間の努力の尊厳をどう保てばいいのか?

 技術の進歩の究極的なゴールを、個人や企業や政府が抽象的に議論するのは難しいものだ。
 アシモフら優れた洞察力の持ち主は、そうした疑問は、技術が擬人化され、その顔が見えるようになれば、問いかけやすくなることを見抜いていた。

  ロボットは労働者やパートナーとして機能するだけでなく、ちょうど故郷の惑星を外から眺める宇宙旅行者のように、新たな視点の提供者にもなる。
 とりわけ人間が、理解に近い何かを湛えてこちらを見返すロボットを目にする時には、新たな視点が生まれるはずだ。
 そしてその時は、いつかきっと訪れるだろう。

© 2014 The Economist Newspaper Limited. All rights reserved.
英エコノミスト誌の記事は、JBプレスがライセンス契約 に基づき翻訳したものです。
英語の原文記事はwww.economist.comで読むことができます。
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2014年3月30日日曜日

プリンタインクはシャネル5番の2倍の値段:フォント変えれば数百万ドルの節約に

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●フォント変えれば数百万ドルの節約に


CNN ニュース 2014.03.29 Sat posted at 12:13 JST
http://www.cnn.co.jp/usa/35045853.html

フォント変えれば数百万ドルの節約に、米14歳が政府に提言

(CNN) 米ペンシルベニア州ピッツバーグの中学生スヴィア・マーチャンダニ君(14)が、文書を印刷する際に使用する文字書体(フォント)を変えるだけで、ごみの削減とコスト節約を同時に実現できる、との画期的な研究結果を発表し、注目を集めている。

 この研究は、中学校の科学のプロジェクトとして始まった。
 スヴィア君は、中学校でもらうプリントの量が小学校の時に比べかなり多いことに気付いた。
 環境維持の促進にコンピュータ科学を応用することに関心を持つスヴィア君は、紙とインクの消費量を最小限に抑える方法を模索しようと考えた。

 これまで、紙のリサイクルや両面印刷によるコスト削減や資源の節約は議論されてきたが、学校の授業で使用するプリントに使われるインクのコストにはあまり焦点が当てられなかった。

 スヴィア君によると
 「インクの価格は、フランス製の香水の倍以上高い」
という。
 たしかにシャネルNo.5の1オンス当たりの価格は38ドルなのに対し、ヒューレットパッカードのプリンター用インクは75ドルもする。

 そこでスヴィア君は、インク代の削減方法をプロジェクトのテーマにすることに決めた。

 スヴィア君は、教師が配るプリントのサンプルを集め、最も頻繁に使用される5文字(e,t,a,o,r)に着目した。
 そして各文字が、ガラモン、タイムズ・ニュー・ローマン、センチュリー・ゴシック、コミック・サンズの4つの書体でどのくらいの頻度で使用されているかを図表にし、市販のソフトを使って各文字に使用されるインクの量を調べた。
 さらに、異なる書体で書かれた同じ文字を拡大印刷し、各書体で使用されるインクの量をグラフ化した。

 その結果、ガラモンを使用することにより、学区全体のインクの消費量は24%減り、年間2万1000ドルものインク代が節約できることが分かった。

 スヴィア君は教師に促され、この結果を公表しようと考え、2011年のハーバード大卒業生によって創刊された「新しい調査員のためのジャーナル(JEI)」に出会った。
 JEIは中学生や高校生の研究発表のためのフォーラムを提供している。

 JEIの創設者の1人であるサラ・ファンカウザー氏は、2011年から200件近くの応募があったが、スヴィア君のプロジェクトは傑出していたと語る。
 ファンカウザー氏はスヴィア君の発見を現実世界に応用できないかと考え、スヴィア君にこのプロジェクトを連邦政府のコスト削減に応用するよう持ち掛けた。

 連邦政府の印刷コストは年間18億ドルに上る。
 スヴィア君は米政府印刷局のウェブサイトから5枚のサンプルページを入手し、テストを繰り返した。
 その結果、学校の場合と同様、書体を変えれば費用の節約になるとの結論に至った。

 米一般調達局の推計では、米政府全体のインク代は年間4億6700万ドルに上る。
 スヴィア君はこの数字を基に、仮に連邦政府がガラモンを使用すれば、それだけでインク代総額の約3割に当たる年間1億3600万ドルの節約になると結論付けた。
 また州政府も追随すれば、さらに2億3400万ドルを節約できるとしている。

 政府印刷局のメディア・広報担当マネジャー、ゲイリー・サマセット氏は、スヴィア君の調査結果について「注目に値する」としながらも、印刷局の環境維持の取り組みは、コンテンツのウェブへの移行が中心だとし、書体の変更については明言を避けた。




2014年3月26日水曜日

次期ロケット「H3」開発:50億円ロケット、6年後に1号機の打ち上げ予定

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NHKニュース 3月26日 5時15分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140326/k10013240251000.html

 次期ロケット「H3」開発は三菱重工に
 

 来年度から開発が始まる日本の次期基幹ロケット「H3」の開発と打ち上げを担う事業者として、JAXA=宇宙航空研究開発機構は、現在のH2Aの製造などを行っている三菱重工業を選定しました。

 「H2A」に代わる日本の次期基幹ロケット「H3」の開発が来年度から始まることを受けて、JAXAは、ロケットの開発と打ち上げを担う民間事業者を先月から公募してきました。
 その結果、現在、H2Aの製造と打ち上げを担っている三菱重工業以外に手を挙げた企業はなく、H3の開発などについても、三菱重工業を選定しました。
 JAXAなどによりますと、「H3」は、液体燃料を使ったメインエンジンに、固体燃料の補助ロケットを組み合わせる計画で、打ち上げコストは、およそ100億円かかっていたH2Aの半額程度を目標としています。
 H3の開発は来年度から始まり、JAXAでは6年後の2020年の1号機の打ち上げを目指しています。

2014年3月14日金曜日

オーストラリアの歴史を変えた考古学的発見「ムンゴマン」:

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●考古学的発見「ムンゴマン」


International Business Times 2014年3月10日 14時44分 更新
http://jp.ibtimes.com/articles/55345/20140310/151123/page1.htm

オーストラリアの歴史を変えた考古学的発見「ムンゴマン」、現地の声

 この記事は、シドニーの西700キロのムンゴ湖で発見された人骨についての物語である。

 現在のムンゴ湖は本当の湖ではなく、砂の乾燥地帯である。
 しかし、2万年前までは、魚や水鳥の繁殖するラグーンだった。
 アボリジニーにとって狩りがしやすく、資源も豊富な場所だった。
 当時の人間は巨大カンガルー、大きなウォンバット、巨大な鳥であるエミュと土地をシェアしていた。

 パーカンジ(Paakantji)系のアボリジニーのグラハム・クラーク(Graham Clarke)氏は、ムンゴ湖のガイドをしている。
 同氏は、
 「私たちのすぐ足の下に人間が埋葬されている確率は90%です。
 化石化したユーカリの木が発見されることもあります」
と砂の上を歩きながら、オーストラリアの歴史について説明した。
 遺物は、砂の動きによって、消えたり現われたりするという。

 同氏は
 「あなたに別の物語を教えましょう。
 私はあなたにコインの反対側を見せたいのです。
 なぜならば、人々はコインの片側だけを見ながら成長し、決して反対側の視点をみる時間を作りません」
と語る。

 同氏は、天気について描写をしながら、科学と夢を混ぜて語ってくれた。
 時間理論を説明し、「人類のアフリカ起源説は、冗談に過ぎません」と述べた。

 同氏は、子どもの頃、母親から聞いた話を教えてくれた。
 同氏の母は、
 「考古学者たちは、自分たちが優れていることを示したり、業績を作ったりするために大きなことを言うものだ。
 彼らは歴史を作り、それを利益のために売る。
 しかし、私たちの先祖は、この土地に数千年間いた」
と話していたという。

 ムンゴマン(Mungo Man)が発見されたのは、ちょうど40年前だった。
 地質学者であるジム・ボウラー(Jim Bowler)氏が、ムンゴ湖で骨を一式発見した。
 (最も、アボリジニーの人々がよく知っているものだった。彼らはオーストラリア大陸に数えられないくらい長い期間暮らしている。)

 ボウラー氏がムンゴ・マンを発見する前は、アボリジニーは約2万年前にアジアからオーストラリアに来たというのが定説だった。
 ムンゴマンの発見は、少なくともその歴史を2万年長くした。
 そして、儀式的な埋葬から、洗練された文化がアフリカから離れた土地で展開されていたことが証明された。

 その後、さらなる考古学的な発見により、ムンゴ湖周辺では5万年前に人が住んでいたことがわかった。
 ムンゴ湖は、先史時代における人間の進化を理解するための、重要な考古学的スポットのひとつになった。

 しかし、ムンゴマンが発見されてから40年間、アボリジニーたちは、不本意な時期を過ごしている。
 現在、ムンゴマンは、オーストラリア国立大学のロッカーに収納されている。
 科学者たちは、ムンゴマンの研究を10年以上前に止めている

 現在80代になるボウラー氏は、メルボルンにある自身のアパートメントで
 「骨は40年以上、オーストラリア国立大学に保管されています。
 40年は長い期間です。
 科学者として、私は骨がムンゴに返されるときだと考えます」
と語った。

 ボウラー氏が研究をムンゴ湖で始めたとき、その場所に住んでいるアボリジニーはいなかった。
 彼らは、数十年前に制度的に移住させられていた。
 つまり、ムンゴマンと、ムンゴマンよりも少し若い女性であるムンゴレディーは、伝統的な所有者が知ることなく、その地から持ち去られた。

 ボウラー氏は、
 「ムンゴマンのことが報じられたとき、気分を害したアボリジニーもいました。
 ある年配のアボリジニーは、私に『あなたがムンゴマンとムンゴレディーを発見したのではありません。
 彼らがあなたを発見したのです』と言いました。
 それを聞いたとき、私は骨を丁重に扱わなければならないと思いました」
と当時を振り返る。

 ムンゴマンは、アボリジニーたちの権利運動が盛んになった初期のころに発見された。
 アボリジニーの活動家はすぐにその発見をスローガンに取り込み、「私たちはここに4万年以上いる」と書いたTシャツを作った。
 これは、1970年代の権利運動の呪文のひとつとなった。

 ムンゴ湖のガイドであるクラーク氏は、かなり頻繁に現地を訪れる人物のひとりである。
 しかし、同氏は、何かを発見したとしても、その新発見について話さない。
 ときには目印を残すこともある。
 しかし、ほとんどの場合、ただ通り過ぎ、骨を砂に還す。

 考古学者からみれば、データを放置することは考えられないことである。
 しかしクラーク氏は、ムンゴの骨たちが安らかであることを好む。
 分析は必要ない。
 ラベルもいらない。
 40年間、大学に保管されることもいらない。

 ちなみに、ムンゴ湖には、盗掘の問題もある。
 最近、ラ・トローブ大学が実験として、ニセの遺物を砂に埋めた。
 すると2週間後、ほとんどの偽物の骨が消えていたという。

記者:Mark Johanson、翻訳者:臼村さおり |
 *この記事は、米国版 International Business Times の記事を日本向けに抄訳したものです。   



wikipediaから

 ムンゴマン(Mungo Man, Lake Mungo 3)はオーストラリアニューサウスウェールズ州のムンゴ湖畔で、1974年に発見された、約4万年前(更新世)に生きた人類の化石。
 その年代については議論が残るが、現在のところオーストラリアで発見された最古の現生人類の化石とされる。
 近年のミトコンドリアDNAを用いた分析の進歩により、人類進化のアフリカ単一起源説に対する新たな情報を提供しうる発見として注目された。

 1974年2月26日、ウィランドラ湖地区(世界複合遺産)の一部であり、ムンゴ国立公園に属する乾燥湖ムンゴ湖畔地域の砂丘の移動によって露出された事により発見された。

 発見された時、その表面には顔料の一種でもある赤オーカー(鉄分を含み、赤く黄ばんだ粘土)が振りかけられた様に存在していた。
 これは人類の最初期の洗練され装飾的な埋葬の儀式を物語ると考えられている。
 この発見はこれまで考えられていたより遥かに前から、ある種の文化的伝統がオーストラリア大陸に存在したことを示し、特にこの地に先住してきたと考えられ、そのルーツとの関連で注目されるアボリジナル・オーストラリア人において意味があったとされる。
 儀式的に葬られた遺骸としては世界最古の例である。
 また近くで発見された、人類最古の火葬をされたとされる「ムンゴレディ」はムンゴマンとほとんど同時代の人類と考えられている。

発見者のメルボルン大学教授は、ムンゴマンは42,000年前に埋葬されたとみている。




2014年3月9日日曜日

水害に強いミニEV「フォム」:タイで生産販売開始、24時間水に浮く車

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ニューズウイーク 2014年3月7日(金)14時30分
http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2014/03/post-3207.php

水害に強いミニEVがBOP市場を席巻する日

水害が多い東南アジアの地域特性に着目した電気自動車(EV)を、日本の小さなメーカーが開発した。
スズキ自動車出身の鶴巻日出夫が率いる小型EVベンチャーが共同開発した「フォム」だ。
タイで現地生産し、来年10月から販売を始める。

フォムは、ガソリン換算で1リットル当たり燃費96.7キロの4人乗り超小型EV。
モーターを2つの前輪に組み込み、スクーターと同じバーハンドルを取り入れ、ブレーキペダルとアクセルペダルをなくして簡単に運転できる設計にした。

水害が多い東南アジアでは自動車の水没が珍しくなく、1度水没すればかなりの割合で廃車になる。
フォムは車体をボートのような浮きやすい形にデザイン。
24時間までなら水に浮くことができ、ジェット水流発生装置で移動もできる。
エンジンと違い、酸素を必要としないモーター駆動だからできた設計だ。

EVの課題であるバッテリーは、家庭でも充電できるカセット式を採用。
3時間の充電で約100キロを連続走行できる。
販売価格は当初は100万円未満、ゆくゆくは50万円以下にしたいと鶴巻は語っている。

低所得層を狙って新市場開拓を目指すBOPビジネスの成功のためには、製品の安さだけでなく複数の方法で現地に価値を提供する必要がある。
その点フォムは安いだけでなく環境に負荷のかからないEVで、しかも地域を悩ます洪水にも強い。

東南アジアで浮上できれば、いずれ先進国のメインストリートを走る日も来るかもしれない。

[2014年3月 4日号掲載]



2014年3月7日金曜日

ビットコイン考案者「中本氏」を特定、64歳日系米国人 米誌

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●ビットコイン

 
 ●ナカモト氏


AFP BBニュース 2014年03月07日 07:33 発信地:ワシントンD.C./米国
http://www.afpbb.com/articles/-/3009905?pid=0

ビットコイン考案者「中本氏」を特定、64歳日系米国人 米誌


●香港(Hong Kong)で初めてオープンした仮想通貨「ビットコイン(Bitcoin)」が使える小売店(2014年2月28日撮影、資料写真)。(c)AFP/Philippe Lopez

【3月7日 AFP】(一部更新)米誌ニューズウィーク(Newsweek)は6日、幾年にもわたり謎とされてきた「中本哲史(Satoshi Nakamoto)」として知られる仮想通貨ビットコイン(Bitcoin)の考案者の正体を特定したと報じた。
 この名前はこれまで「偽名」と考えられてきたが、なんと本名であることが分かったという。

 同誌の記者は、ロサンゼルス(Los Angeles)郊外の質素な2階建て邸宅で暮らす鉄道模型が好きな「ドリアン・S・ナカモト(Dorian S. Nakamoto)」という名の64歳の日系米国人物理学者にたどり着いた。

 だがナカモト氏はビットコインの考案者であることは直には認めず、記者が玄関のドアをノックした際には、警察に通報したという。
 だが、同誌によると、ナカモト氏は
 「もうそれには関与していない。話すことはできない」
 「既に他の人々の手に渡っている」
と述べ、ビットコインの発明に貢献したことを暗に認めた。

 同誌によると、ナカモト氏は1949年に日本で生まれ、10年後に米国に移住した。
 カリフォルニア州立技術専門大学(California State Polytechnic University)で物理学を学び、米政府や政府の下請け企業でシステムエンジニアとして機密職務に従事するなどしたが、2002年からは定職に就いていないという。

■政府や金融機関に不信感

 2009年に立ち上げられたビットコインは、違法薬物取引や資金洗浄に利用されて問題にもなっているが、金融界に革命をもたらしたとして称賛されている。
 だがニューズウィーク誌によると、一方のナカモト氏は、余暇の大部分を趣味の鉄道模型に費やし、ビットコインのコンピューターコードを開発したことから得られる莫大(ばくだい)な富を享受しているようには見えないという。

 ナカモト氏の家族は、同氏がビットコインに関与していることは知らなかったと話している。
 弟のアーサー(Arthur Nakamoto)さんは兄のことを「非常に頭が良い人間」で、「数学、エンジニアリング、コンピューターなど、何でもこなせる」と説明している。

 だが同時に家族は、ナカモト氏が、自由論を強く信じ、プライバシーを非常に重視し、政府や金融機関への不信感を持つ人間だと語っている。

 ナカモト氏が2度の結婚でもうけた6人の子どものうちの1人、アイリーン・ミッチェル(Ilene Mitchell)さんは、父親から「政府の言いなりにはならないように」と言い聞かせられて育ったと話している。

 「中本哲史」氏が2008年に執筆したビットコインの論文には、信用して手数料を支払うことが必要な金融機関を通さない電子マネーシステムの必要性が強調されている。

■コード開発の報酬はビットコイン

 論文には
 「必要なのは、信用ではなく暗号化された証明に基づく電子取引システムであり、これにより希望する二者が信用できる第三者機関を介さずに直接取引できるようになる」
と書かれている。

 アナリストらは、論文で考案されているネットワーク構成について、中央銀行を通さずにビットコインを発行でき、取引記録を保ちつつも分散計算を通じてユーザーの匿名性を保てる点で、非常に優れていると話している。

 ビットコイン財団(Bitcoin Foundation)の主任研究員ギャビン・アンドリーセン(Gavin Andresen)氏はニューズウィーク誌に、サトシ・ナカモトという名の男性と1年間にわたりネット上でやりとりをしてビットコインのコードを改良したと話している。
 だが、電話で話したことはなく、男性の私生活については何も聞かなかったという。
 「彼は、自分の匿名性を保つために非常に気をつかっていた」
 「わたしたちはコードについてしか話さなかった」

 ニューズウィーク誌によると、オリジナルコードの開発者らへの報酬は全てビットコインで支払われた。
 ナカモト氏に支払われた報酬は現在の相場で4億ドル(約412億円)になっているとみられるという。

 同誌は、ナカモト氏自身の写真の他、米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス東郊のテンプルシティー(Temple City)にある自宅や自家用車のトヨタ・カローラ(Corolla)の写真を掲載。
 自宅には取材陣が詰めかけており、読者からは、プライバシーを求めていたナカモト氏の実名や自宅の場所を公表した執筆者のリア・マグラス・グッドマン(Leah McGrath Goodman)氏を非難する声が上がっている。(c)AFP



SankeiBiz 2014.3.8 05:00
http://www.sankeibiz.jp/business/news/140307/bsk1403072218004-n1.htm

ナカモト氏、ビットコイン関与否定 「生みの親」報道、広まる臆測


●香港に開業したビットコイン販売店で、開店祝いのビットコインが当たる福引券に書き込みを行う女性=2月28日(ブルームバーグ)

 米誌ニューズウィークは6日、仮想通貨ビットコインの考案者は米カリフォルニア州在住の男性だと報じたが、この男性は同日、ビットコインとの関わりを全面的に否定した。
 この報道で、「生みの親」の姿は本当はどうなのか新たに焦点が当たっている。

 インターネット上で流通するビットコインの元となった2008年の論文や初期のソースコードは「サトシ・ナカモト」を名乗る人物が発表した。

 この名前は1人または複数のプログラマーの偽名と考えられてきたが、同誌は6日の特集記事で、サトシ・ナカモト氏は同州テンプルシティーに住む64歳の日系米国人男性、ドリアン・S・ナカモト氏だと分かったと伝えた。

 記事によるとナカモト氏は日本で生まれ、カリフォルニア州立工科大学を卒業。機密扱いの軍事プロジェクトに携わる複数の防衛企業に勤め、最終的には米連邦航空局(FAA)で働いていたという。
 1973年に「サトシ」から現在の名前に変えたとされる。

 しかし、この報道から数時間後、自宅前に姿を見せたナカモト氏は、報道陣に
 「ビットコインには関わっていない」
と主張した。

 その後、同氏はAP通信の記者とともに車で近郊にあるすし店に移動。
 ほかの記者らが追ってきたため、店を出て今度はロサンゼルス中心部にあるAP通信の支局に向かった。

 ニューズウィークの記者によれば、ナカモト氏は記事の発表前に応じたインタビューで
 「私はもはやビットコインに関わっていないので、話すことはできない」
と語っていたとされる。

 しかし、2時間にわたる単独インタビューを行ったAP通信が伝えたところによると、ナカモト氏は自分は誤解されたと説明。
 「あたかも私が以前ビットコインに関与していたが、いまはそうでなくなったかのような印象を与える。
 これは私が言おうとしたことではない」
と述べた。
 ナカモト氏は息子に記者が接触した先月までビットコインのことを聞いたことがなかったと語ったという。

 とはいえ、今回の報道はビットコインの支持者の間で驚きや疑問を引き起こしている。
 ビットコインのコードをめぐりナカモトを名乗る人物と協力したことがあるフィンランド人プログラマーはツイッターで
 「強い興味をそそられた。だけど、サトシは僕が想像していたのとそんなに違わなかった」
とコメントした。

 一方、ビットコイン関連の新興企業の育成に関わる米ブーストの幹部は記事について「立ち入ったもの」と不快感を表明するとともに、ずっと匿名でありたいのならなぜ論文で実名を使ったのか意味不明だと述べた。
(ブルームバーグ James Nash、Carter Dougherty)



東洋経済online 2014年03月13日
http://toyokeizai.net/articles/-/32820
小幡 績 :慶應義塾大学准教授


●政府や、日銀・黒田総裁は「通貨ではない」といった。果たして、ビットコインの正体とは?本当に通貨ではないのか(ロイター/アフロ)

ビットコインという「通貨」の正体
なぜ日銀・黒田総裁は「通貨でない」と発言したのか

 ビットコインは通貨か。
 ビットコインは、バブルになっているか。
 ビットコインとは何か。

 このコラムは、いつも日銀金融政策決定会合後に書くことになっているわけではない。
 だが、黒田東彦・日銀総裁も政府見解に続いて「ビットコインは通貨ではない」、とコメントしたことから、議論をここでもしてみたい。

通貨とは?貨幣とは?通貨と貨幣の違いとは?

ビットコインは通貨である。

 なぜなら、通貨は通貨であるから通貨なのである。
 ここで、通貨と貨幣の違いに疑問が生じるかもしれない。
 私はいつもは、貨幣は貨幣であるから貨幣なのである、と言うからである。

 もちろん、これは恩師である岩井克人氏の言葉である。

 貨幣と通貨の違いについては、いくつかの考え方、定義があるが、通貨とは「通用する貨幣である」としよう。
 そうなると、通用しない貨幣というものが存在しないといけない。
 しかし、貨幣が貨幣であるのは、それが貨幣であるからだ、という論理に寄れば、通用しない貨幣は貨幣ではない。

 すなわち、貨幣が貨幣であるのは、人々がそれを貨幣とみなし、貨幣として受け取ることによるのであり、受け取り手が貨幣だとして受け取らなければ、それは金であろうが銀であろうが、貨幣でない。

 だから、法定通貨であっても、アルゼンチンペソをアルゼンチン国民の誰もが受け取らず、米国ドルで取引をするようになれば、法定通貨、つまり、法律で通貨であると定められたアルゼンチンペソは、その場面では、貨幣でなくなる。
 通用しない通貨となるのである。だから、これは通貨ではない。

 この点で、ビットコインは、それが通貨だと思う人々にとっては通貨であり、そうでない人にとっては使う必要のないモノであり、通貨ではない。

 日銀や政府が、これは通貨ではない、といったとき、これは当たり前のことで、刑務所でタバコが貨幣として機能したり、第二次大戦中や終戦直後、コメが通貨の代わりに使われたとき、それらは、もちろん法的には通貨ではないが、使っている人々にとっては通貨なのである。

  同じようにして、ビットコインと通貨として受け取る人々がいる世界においては、それは通貨なのであり、ビットコインを通貨として使おうとする人々は、それ を通貨として受け入れる人々を探すだけであり、彼らのコミュニティ、ビットコインコミュニティが出来上がり、その中では、ビットコインは通貨中の通貨、通 貨そのものである。

■「ビットコインコミュニティ」の正体

 ここで面白いのは、このコミュニティ=ビットコインコミュニティとは、ビットコインを通貨として使うことだけからできあがっている。
  いわゆるギーク(昔は「ガリ勉」という意味だったが、いつのまにか「コンピュータオタク」などの意味に転用されているが)が多いとか、特徴があるとして も、それは結果としての現象であって、コミュニティを形作っているのは、ビットコインを通貨として受け入れるという事実だけだ。

 これは「国家とは、通貨の発行権を得るための機構である」、という考え方があるが、それと同一の現象となっている。
 国家とは、経済圏を武力あるいは他の手段を通じて国家という枠組みと重ねることにより、通貨を使うことを強制し、それにより、通貨発行権を所持することのメリットを最大化しようとするものという、国家の捉え方である。

  したがって、国家の領土を拡大する戦争とは、物理的な資源や土地、戦略上の要地を獲得するという目的と同時に、内的には、あるいは経済的には、自国通貨の 流通範囲を広げ、通貨の流通量、使用量を増やすことにより、通貨を発行することによる利益を増大させることになるのである。

 こうなると、物理的に戦争をする必要もないし、国家という範囲を広げる必要もない。
 通貨を通貨として使わせれば十分なのである。
 米国経済や金融市場の発展は、米国に軍事力に変わるパワーをもたらしたし、欧州の復活はEUによるものではなく、ユーロによるものだ。
 パリバショック、リーマンショックでユーロという規模のある強い通貨を使うことのメリットを誰もが強く感じたはずであり、その後、EUはユーロの通貨価値を守ることを最優先とし、短期の景気刺激は放棄し、それにより、経済的にも復活してきたのである。

 したがって、ビットコインはビットコインを通貨とする人々のコミュニティに置いては、それは通貨であり、通貨そのものである。

 しかし、それは、たとえば、ネットゲームにおけるコインやアイテムと何が違うのか、ということになると、本質的には同じ、ということになる。
 コインやアイテムも、一定の範囲で一定期間継続してそのコミュニティの中で受け入れられ、またそれをコミュニティメンバーが期待しているのであれば、それは紛れもなく通貨である。

 ここで次の問題に移らないといけない。
 ビットコインをもてはやすだけでなく、実際に保有している人々、彼らにとって、ビットコインは本当に通貨なのだろうか。

■通貨における、最も重要な点とは? 

 「これまでの議論で、お前がそう言ったではないか」、と言われそうである。
 だが、ビットコインを通貨として受け入れる人々の間ではそれは通貨であるのであって、ビットコインを通貨としてではなく、別のモノとして保有していれば、それは通貨ではないことになる。

 これが、実は、政府や日銀の公式見解の考え方である。
 通貨とは、幅広いモノの取引の決済に使われるものであって、そうでない限り、それは通貨ではないのである。
 これは金も銀も同じだ。

 では、ビットコインを保有している人々は、ビットコインを何として保有しているのか。
 それは間違いなく金融資産として保有しているのである。

 金融資産とは何か。
 それは、将来、第三者である他人に売ることを、それもある程度幅広い候補者のいる市場で売ることを想定している資産のことである。
 流動性の高いものもあれば低いものもあるが、転売可能性を視野に入れている資産はすべて金融資産である。

 だから、ゲームにおけるコインもアイテムも、転売可能であれば、それは金融資産である。
 交換が頻繁に起こればそれは通貨であり、将来への投資、投機を視野に入れて、売ることを考えていれば金融資産である。

 これが通貨におけるもっとも重要な点である。
 つまり、通貨とは金融資産であり、特殊な金融資産であるに過ぎないということである。

 すなわち、通貨は、モノの取引媒介手段としても使われるが、貨幣の決済機能とは、貨幣の価値が失われない、すなわち貨幣の価値保蔵機能が高いことにより支えられている。
 そうでないと、受け取ってもらえないからだ。

 受け取ってもらえるということ、つまり「貨幣の信用」が決済機能と価値保蔵機能を支えているように見えるが、逆も真なりで、この両者が貨幣の信用を作っているのだ。
 これが、「貨幣が貨幣であるのは貨幣が貨幣であるから」であり、貨幣が貨幣であることにより、貨幣として使われると貨幣はより貨幣になる、という岩井克人氏の自己循環理論なのだ。

 ここで、価値尺度はどうでもいい。
 価値尺度として使われることは、法律で法定通貨と規定されるのと同じことで、貨幣が貨幣として使われるきっかけとはなるが、そのきっかけの一つの要素に過ぎない。
 アルゼンチンや過去のブラジル、エクアドルで実質的に自国の法定通貨ではなく、米国ドルが使われていたのと同じことだ。
 かつての共産圏に旅行した場合に、実質的には米国ドルを使うのと同じことである。

 だから、ビットコインが価値尺度として機能しなくても、それが通貨であることを妨げない。
 だから、ビットコインの価格が急騰し続けたり、乱高下したりすること自体が、ビットコインが通貨でなくなること、通貨として機能しないことを意味しているのではない。
 そうではなく、保有している人々が、ビットコインを決済通貨として使うことを拒否していることが、ビットコインが「通貨でない金融商品」としている理由なのだ。

 決済通貨であれば、取引所は要らない。
 取引に使うのだから、取引所は要らないのだ。
 取引所がいるということは、それは別の通貨と取引することが必要だからであり、それは売ることが必要なのであって、決済に使わない通貨、あるいは金融投資商品として投機的にのみ使うということなのだ。

 実は、ドルなどの通貨が通貨でなくなる瞬間はある。
 それは資産防衛のために、貴重なドルを守ることに人々が走った場合だ。
 超インフレになった場合は、資産を防衛するために、土地か米国ドルに走る。
 これが新興国や途上国における金融危機の対応であるが、政府も信用できなければ、土地は流動性もなく、売れる保証はないので、やはり米国ドルに走る。
 そして、ドルの量が限定的であれば、それは誰も使わず、資産防衛のために保蔵する。
 しかし、保蔵されれば、流通はなくなるので、それは、信用は失われないが、通貨であることをやめる。

 では、このとき、ドルは現地通貨に対して暴騰することになるか。
 実はそうはならない。
 なぜなら、誰もドルを現地通貨に交換しようとはしないから、価格が付かないのだ。
 だから、市場価格の暴落は止まるが、それは価値が回復したのではなく、価値がゼロになったため、取引されないだけである。

■通貨の形を装った、投機用の金融商品

 ビットコインは、通貨としては機能しない。
 通貨の形を装った投機用の金融商品として使われている。
 だからこそ、取引所に預けるのであり、交換するのではなく、利益確定売りをする人と、投機買いをする人が、やり取りするだけなのだ。

 この中で、価格が大幅に上昇を続けたことはどのような意味を持つのか。
 それは、発行者あるいは初期に保有した人々が(技術的には採掘というメカニズムで、常に誰でも自分で発行できる可能性があることになっているが、実質的には、初期の取得者と考えて良い)価格暴騰の利益を独占しているということだ。

 その中で、今から市場に参加して取引をするということは、投機的需要で保有している人々から、その貴重なバブル市場の売買投機ゲームに参加するチケット、つまり、ビットコインというバブルになっている金融資産を奪わないといけない。
 売りたくない人々から買うわけであるから、それは価格が上がっていく。
 上がるしかない。

 これは、バブルそのものであり、バブルの典型的現象だ。
 そして、ビットコインは、バブルにおけるもう一つの特徴、バブルのピークあるいは崩壊前に乱高下するという現象にもぴったり当てはまる。
 しかし、なぜ乱高下するのか。
 それは、売りが出てきたからである。
 買いたい意欲一辺倒のところへ、売りたい人々が出てきたということだ。

 これは発行者、あるいは初期保有者の出口としてなのかどうかはわからないが、
 そろそろ潮時だ、と思う人々が存在するということであり、
 貨幣であるにせよ、単なる金融資産であるにせよ、
 潮時だと思う人々が出てきて、これまで大幅に上昇するときというのは、バブルの末期である
と考えるのが普通である。

 派手に盗難が起き(実態はさらに怪しい可能性があるが)、動いているということも、
 そろそろ抜けるべきだと考える別の人々がいることを示している。

 したがって、ビットコインとは、その技術的構造がいかなるものであったとしても、
 通貨でありながら、投機としてしか意味のないものであり、夢の通貨でも、未来の通貨でもなく、幻想による金融資産であり投機商品なのである。
 そして、それはビットコインに固有のものではなく、通貨を含むすべての金融資産に置いて、多かれ少なかれ存在する問題である。
 ただ、ビットコインがもっとも崩壊するための条件がそろっているというだけのことだ。




2014年3月3日月曜日

浅田真央 女子フリープログラム 【ソチ五輪】

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浅田真央 女子フリープログラム 【ソチ五輪】

 公開日: 2014/02/21
【ソチ・オリンピック】女子フィギュアフリープログラム浅田真央の演技 142.71点(自己ベスト)



Zijun Li 2014 4CC SP & FS (without K&C)

 公開日: 2014/01/25
SP: Danzarín by Tango Lorca ( 62.84 = 35.81 + 27.03 )
FS: Coppélia by Léo Delibes ( 118.72 = 61.46 + 57.26 )

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2014年2月26日水曜日

4メートルを超える生きたダイオウイカが捕獲される 


4メートルを超える生きたダイオウイカが捕獲される 兵庫(14/02/25)

 公開日: 2014/02/25
漁港に現れたのは、4メートルを超える生きたダイオウイカ。子どもたちも参加しての大­捕獲作戦が行われた。
水面で太い腕を動かしているのは、ダイオウイカ。


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2014年2月24日月曜日

「読む機械」による革命は未来に何をもたらすか:5つの未来を予想してみよう

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CNNニュース 2014.02.20 Thu posted at 09:43 JST
http://www.cnn.co.jp/tech/35041778.html?tag=cbox;tech

「読む機械」による革命は未来に何をもたらすか


●人間のチャンピオンを破った人工知能「ワトソン」

(CNN) 米コンピューターサービス大手のIBM社が開発した人工知能「ワトソン」は2011年、クイズ番組「ジョパディ!」で人間のチャンピオンに勝利し、世界を驚かせた。

 ワトソンは学習能力を持つコンピューターであり、数百万冊相当の書籍を「読む」ことにより、膨大な知識を収集・分析・創造できる。人工知能が読み込むテキストデータは今後も増える一方だ。

 このような「読む機械」がもたらす革命は今後10年、私たちの生活をどう変えていくのだろうか。
 5つの未来を予想してみよう。

1].科学者を助ける

 人工知能が科学的なテキストを読めるようになり、病気の治療や地球温暖化の解決に新たな突破口を開く。

 アレン人工知能研究所で行われているプロジェクトでは、ワトソンに似たソフトウエアを開発中だ。
 コンピューターは、教科書から「学び」、質問し、結論を引き出せるようになるだろう。
 科学者を大いに助けるはずだ。

2].質問に答える

 モバイル端末に質問すると、簡潔にして要を得た回答がその場で返ってくるようになる。

 アップル社の「Siri」やグーグル社の「Now」のようなプログラムは既に、簡単な質問に回答できる。
 コンピューターに回答可能な範囲は、今後10年で飛躍的に拡大するだろう。
 データベース化された既存の知識だけでなく、インターネット上の情報も新たに抽出・合成した上で、的確な答えを返すのである。

3].ネット通販のコンシェルジェになる

 人工知能が自動コンシェルジェの役割を果たし、消費者の助けとなる。

 個人の趣味嗜好を把握した上で、インターネット上のすべての評判を読み込み、最適な商品を推薦するのである。
 静かなホテルを探したい場合、現状では自分で多種多様なサイトを吟味しなくてはならず、数時間かかってしまう。
 コンピューターがすべての評価を自動的に読み込み、分析することで、本当に1クリックで自分にぴったりの商品を買えるようになるだろう。

4].医療アシスタントとして活躍する

 病院で診察を受けたその場で、あるいは自宅に居ながらにして、「セカンド・オピニオン」を聞くことができるようになる。

 医学は絶えず発展しており、最先端の研究についていくのは医師にも難しい。
 コンピューターがアシスタントとして医師を助けることで、薬の危険な副作用などを警告できるようになるだろう。

5].リアルタイムの統計をはじき出す

 10年以内に、保健や経済に関して、信頼にたる統計をリアルタイムで入手できるようなる。
 現状、病気のパンデミック(大流行)や経済情勢については、事後的に知るより他ない。

さ まざまな大学で現在、食中毒の発生の監視をはじめ、雇用統計やインフレ率についての研究が進められている。
 近い将来、政府発表と同程度のデータが即座に手に入るようになるだろう。

 私たちは最近、シアトルにアレン人工知能研究所(AI2)を開設したばかりだ。
 「読む機械」に関する研究開発が主な目的だ。
 今後10年以内に、「ビッグ・テキスト」から得られた情報が、いつどこでも入手できるようになるだろう。
 「読む機械」が革命を起こす日は、もうすぐそこだ。



本記事は、ポール・ガードナー・アレン氏とオレン・エツィオーニ氏が共同で寄稿したものです。アレン氏は、米マイクロソフト社の共同創業者で、アレン人工知能研究所の設立者。エツィオーニ氏は、アレン人工知能研究所のエグゼクティブディレクターを務める。記事における意見や見解はすべて両氏によるものです。




2014年2月20日木曜日

国が富むほど貧困者が増える不思議高止まりする失業率:

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JB Press 2014.02.20(木)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39975

国が富むほど貧困者が増える不思議高止まりする失業率、
デフレ懸念は深刻化~北欧・福祉社会の光と影(40)

 欧州ではデフレ懸念が深刻化している一方、1月31日に発行されたユーロスタット(欧州連合=EU=統計局)の報告書によると、失業率はユーロ圏17カ国で過去最高のまま、他の欧州国も高率にとどまっている。

 最近のメディア上の経済記事では「欧州は2008年からの経済危機から脱した」という向きもあるようだが、一部統計や生活実感からは、危機から脱したとは到底言えないようだ。

 
http://epp.eurostat.ec.europa.eu/statistics_explained/index.php?title=File:Euro_area_inflation_and_its_main_components,_%28%25%29_February_2012_-_January_2014-e.png&filetimestamp=20140131111923

 失業の増大と収入の減少による消費支出縮小の影響により、物価上昇率は低下し続けている。
 1月のインフレ率は0.7%と過去最低を記録し、欧州中央銀行(ECB)が設定した2%弱というインフレ目標を大きく下回っている。

 2月2日付フィナンシャル・タイムズ紙の「『危機が終わった』との見方も、もはやこれまでだ」という書き出しで始まる記事は、欧州のデフレ危機を予測し、こう書いている*1。

 「多くの新興経済国が危機を深化させていることは、最近のトルコやアルゼンチンの通貨の価値急落で表された。
 危機の深化は、完全なデフレ、すなわち、実質価格の下落に欧州を導く可能性がある」
 「デフレ突入寸前の国にとって、隣国の通貨危機ほど起こってほしくないものはない。
 そして、これはギリシャとキプロスだけではなく、ユーロ圏全体の問題だ」

 
http://epp.eurostat.ec.europa.eu/statistics_explained/index.php?title=File:Unemployment_rates,_seasonally_adjusted,_December_2013.png&filetimestamp=20140130142558

 昨年12月のユーロ圏の失業率は12%と、過去最高を記録し推移している。
 国別ではギリシャ27.8%、スペイン25.8%と、緊縮財政プログラムの対象となっている国で最も高い。
 1年間の上昇率が最も高い国は、キプロス(17.5%)、ギリシャ(27.8%)、オランダ(7.0%)、イタリア(12.7%)である。

■ユーロ圏の失業者数は公式統計よりずっと多い?

 だが、ブルームバーグ・ニュースのリポートは、このユーロスタットの数値は失業者数を大幅に過小評価したものだとしている*2。

 ユーロスタットの失業率は、前の4週間に積極的に仕事を求めていて、次の2週間以内に就業を開始することが可能である人だけがカウントされており、昨年第3四半期の失業者数を1900万人としている。
 ブルームバーグは、ユーロスタットの数字に加えて職探しをあきらめたり仕事にすぐに就業できない人も含めた失業者数を、3120万人と算定している。

 欧州の雇用危機に関して、世界の政財界エリートの経済会議であるダボス会議中にインタビューを受けたアンヘル・グリア経済協力開発機構(OECD)事務局長は、こう言った。

 「問題は、ジョブ、ジョブ、ジョブだ。
 若い世代は非常にイライラし、政治的に爆発寸前で、危険な不安定要因が蔓延している」

 ブルームバーグの記事は、ユーロ圏第3位の経済国イタリアのケースを挙げ、420万の失業者が公式の失業統計に含まれていないとしている。
 この数字を加えると、イタリアの失業率は24%以上と、ほぼ倍増する。

 記事に登場する30歳のジュゼッペ・ディ・ジリオさんは、イタリアの失業統計には含まれない420万人の1人だ。

■「仕事があっても生活できない」

 「私は生き残るために死ににいくような仕事をしたくない」。
 電子工学の学士号を取得しており、ナポリの近くの町で両親と一緒に住んでいるディ・ジリオさんはこう言う。
 彼は生活費を稼ぐためだけの仕事はしたくないと言い、大学院での研究を放棄して以降、求職のための履歴書を一通も送っていない。

 記事内には詳述されていないが、筆者自身が職探しをしていた時の経験では、一定の学歴・職歴を持つ人たちは、例えば「ホテルの清掃係」「バーテンダー」「調理師見習い」という職には応募しようとしない。
 そういうことなのだろうと思う。

 「私の友人たちは、仕事をしてもまだ両親のサポートを必要とし、多くの場合、仕事を始めた人も賃金の支払いを受けていない」
とも彼は言っている。
 「仕事をしても支払いを受けていない」
とは、一体どういうことなのだろう。

 EUの報告書は、イタリアの労働者の12%以上が給料で生活することができないと指摘している。
 これはルーマニア、ギリシャに次いで高い割合だ。

 東欧、南欧の失業率の数字は壊滅的だが、さらに今、明確になりつつあるショッキングな事実は、
 「仕事をしていても給料で生活できない」、
 つまり問題は単に「ジョブ」ではないということだ。

 東欧、南欧のみならず、現在は英国やドイツなどの西欧中核国でも、失業していなくとも「貧困線」以下に陥る人が増えている。
 つまり、失業率が「低い」国でも、人々の生活は壊滅的な状況にあるという事実が明らかになっている。

■ワーキングプアが急増する英国

 ジョセフ・ラウントリー財団の報告書「貧困と社会的疎外のモニタリング2013*3」によると、英国では、2011~12年には1300万人が貧困状態にあり、
 「貧困にある人々の半数以上は勤労者世帯である」
 「これらの家族の大人の3分の2は仕事をしている」
と書いている。

 貧困者の大半が職を得ているにもかかわらず貧困であるのは記録上初めてだ。

 同リポートが指摘する貧困層の増大の原因は、福祉政策の改悪と低賃金労働者の増加、さらに消費財の価格上昇である。
 2002年から2012年の間に、消費者物価指数(CPI)は29%上昇した。
 最大の価格上昇は、光熱費や輸送費、家賃だ。この10年間で、電気、ガス、その他の光熱コストは140%、水道料金は69%上昇した。

 報告書は、現在の貧困統計の「静かな水面」下には「下方向に鋭いシフト」が隠れており、賃金は物価と比較して落下を続け、来年は利益の実質的な価値はさらに落ちるとし、 
 「下方シフトは下方スパイラルになりつつある」
と警告している。

 また英国では、友人と共同で暮らしたり、親元に戻って家族と一緒に暮らす若者が空前の勢いで増えている。
 ホームレスになる若者も多い。

 2012~13年に4529人の若者がホームレスに関する援助を乞うために市民アドバイス局(CAB)に連絡した。
 2008年以来、57%の増加である。同局のレイチェル・ホームズ氏は、 
 「この増加は、景気後退がこの年齢層に与えた影響の非常に明確な指標である」
 「失業や福祉削減が家庭崩壊と、若者のホームレスの主な原因である」
と話している*4。

 ホームレス者を支援するグループ、ナイトストップのシアン・ドレウェリー氏によると、
 「多くの若者が、誰かの家のソファに寝ている。
 ソファが不足したとき、彼らは家の裏庭や公園にテントを張って居住している。
 彼らはそうする以外に方法がない」
と話している*5。

■ドイツでも進む貧富の二極分解

 ドイツでも状況は同じだ。

 共同福祉協会(Paritätischer Gesamtverband)が発表した、「繁栄と貧困の間 2013年ドイツにおける貧困の地域への蔓延」と題した報告書では、
 「ドイツでは貧困は悲惨な高記録に達しており、都市や地域全体が、これまでよりいっそう深い経済的・社会的危機に突入している」
と書いている*6。

 同協会の理事ウルリッヒ・シュナイダー氏は、リポートの公表時に
 「近年のすべての正の傾向が足踏み状態、あるいは逆転している。
 これまでドイツは、今日のように2分割されたことがない」
と発言している。
 「2分割」とは、貧富の二極分解だ。

 報告書は
 「ドイツ連邦共和国の貧困を増大させる非常に明確なパターンがある。2006年から2012年にかけて、貧困は14%から拡大し15.2%のピークに達した。この傾向は、2010年にはわずかに鈍化したが、停止せず成長を続けている」
とし、ドイツ政府は貧困は2005年以来、堅調に推移あるいは減少していると主張しているが、リポートは、これは事実と矛盾すると指摘している。




 また、報告書は、ここ数年のわずかな景気回復と失業率の低下は、働く人々の社会的状況にプラスの影響があったとする政府の公式見解が虚構であるとしている。
 報告書は、これは全く逆のケースであるとし、
  「貧困の拡大は、データによると、かなりの中期的な上昇トレンド(とともに)経済発展から・・・デカップリングされている」
と書いている。

 また、経済発展と貧困の間の相関についてこう書いている。

 「2011年に、ドイツ経済は実質ベースで3.9%成長し、さらに失業が低下したが、貧困率は14.5%から15.1%に上昇した。
 経済成長が実質ベースでわずか0.9%の伸びにとどまり、失業率が一定であった2012年に、貧困率はさらに0.1%上昇している」

 グラフからも明らかなように、ドイツの国内総生産(GDP)の拡大とともに、貧困率も上昇している。





 端的に言うと、国が富むのに従い、国内の貧困者が増える、という構造のようだ。

 上記のグラフでも、失業率が下がるのに伴い、貧困率が上がっていることが分かる。

 言い換えれば、株価ブームの利益が一部の富裕層や金融機関などのビジネスエリートに入っている間、新規に創出された雇用は低賃金労働であるということだ。
 つまり、経済の好況に伴って搾取と貧困が増加しているということになる。

 報告書は、これは
 「紛れもなく、低賃金の不安定雇用の増加を示唆している。
 労働市場政策における統計的な成功は、労働市場のアメリカ化、『ワーキングプア』の現象を犠牲にして実現されていることは明らかである」
と述べている。

 また、ドイツの16の連邦州のうち11州が、前年度に比べて数字の悪化を記録し貧困が増大している一方、全体として「リッチ」と「貧困」間のギャップが拡大しており、
 「貧困地域の事態がますます悪化し、豊かな地域では常に良くなっている」
と結論している。
 このことを同報告書は「ドイツの社会的および地域的『遠心力』が拡大している」と表現している。

 また報告書は、2011年の貧困報告書で「ドイツの特別な貧困領域として最初に確認された」ルール地方の状況を詳述している。
 ルールでは「貧困が無制限に拡大して」おり、2006年以来、500万人以上の人口を抱えるルールでの貧困は年平均0.6%で増加し、2012年には19.2%に達している。

 かつての一大工業地帯ルールの住民の約5人に1人が「貧困者」なのだ。


■危機から抜け出すどころか、ますます泥沼の深みに

 最も貧困の影響を受けたのはドルトムントとデュイスブルクの都市で、貧困率はそれぞれ26.4%、25.1%であり、
 「ドルトムントの貧困率は2005年以来42%、デュイスブルクでは約48%増加した」
 「地域全体が劇的な下方スパイラルに向かっているか、すでに陥っている」
という。

 さらに同協会は、今後数年間に劇的に状況が悪化することを予測している。
 2020年以降、「債務上限制度」が適用され、すべての連邦州が新規融資を受けることを禁止される。
 これにより州自治体が大規模な支出削減を行うことになり、すでに貧困に苦しんでいる地域の状況を特に悪化させることが予想される。

 また、州間の財政調整・移転のシステムは2019年に失効する。
 「財政的に弱い州が過去に比べて低い交付金を受けた場合、既に不安定な財政状況はさらに悪化するだろう」
 「繁栄と貧困地域間の財政的に強い州と弱い州の間の亀裂がさらに深まるだろう」
と、リポートは警告している。

 欧州経済は、危機から抜け出すどころか、ますます泥沼の深みに陥っていくようだ。

*1=http://www.ft.com/intl/cms/s/0/58bfa7ec-89e9-11e3-abc4-00144feab7de.html#axzz2tIviQfkZ
*2=http://www.bloomberg.com/news/2014-01-27/euro-jobless-record-seen-in-legacy-of-italians-giving-up.html
*3=http://www.jrf.org.uk/sites/files/jrf/MPSE2013.pdf
*4=http://www.bbc.co.uk/newsbeat/25930493
*5=http://www.gloucestershireecho.co.uk/Benefit-changes-forcing-young-people-streets/story-20545381-detail/story.html
*6=http://www.der-paritaetische.de/index.php?eID=tx_nawsecuredl&u=0&g=0&t=1393193779&hash=7caf0e92c85f9a2f8b5023ac6777bf382c1b26ce&file=fileadmin/dokumente/2013_armutsbericht/A4_armutsbericht-2013_web.pdf

 みゆき ポアチャ 在スウェーデンのジャーナリスト
埼玉県生まれ。1996年スウェーデン・ヨーテボリ大学で日本語教師、1997年ロンドン・スクール・オブ・ジャーナリズム基礎コース終了、2004年スウェーデン・ルンド大学大学院経済学修士課程終了。スウェーデン中西部のボロースでスウェーデン人の夫、子供3人と在住。共著『「スウェーデン・モデル」は有効か―持続可能な社会へむけて』(2012年、ノルディック出版)。



無視すると高くつく壊滅的な気候変動のリスク:リスクに基づくアプローチを採用せよ

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●イングランドやカリフォルニアでの極端な気候で、再び気候温暖化が議論されている(写真はイングランド南東部ダチェットで洪水に襲われた住宅街)〔AFPBB News〕

2014.02.20(木)  Financial Times
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39991

無視すると高くつく壊滅的な気候変動のリスク
(2014年2月19日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

 5年前の壊滅的な金融危機によって世界経済が景気後退に陥った後、世間では、サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)の価値評価を行う際に想定に誤りのある複雑なモデルを用いていたとの理由で金融経済学者が批判された。

 この間違いはわずか数年で表面化し、激烈な被害をもたらした。
 しかし、実はこれをはるかに上回る脅威――気候変動――の経済モデルにも同様な欠陥が潜んでおり、我々を襲う危険が過小評価される事態になっている。

■経済的影響を甘く見る気候変動モデル

 イングランドの洪水やカリフォルニアの干ばつを受けて、これは気候変動のせいなのか否かという不毛な議論がまた始まった。

 しかし、かつて債務担保証券(CDO)のモデルがデフォルト(債務不履行)など起こるはずがないとほぼ想定してしまっていたように、
 気候変動の経済モデルも、地球温暖化がどれほどひどくなっても気候変動が経済に壊滅的な打撃を及ぼすことはないとほぼ想定してしまっている。

 経済学者たちは、脅威を過大評価するどころか過小評価することが多いのだ。

 あの金融危機のこと、そして極端な気候変動が生じるリスクが小さいながらも現実に存在することを示す科学的な証拠が増えていることを考え合わせれば、我々が今後進むべき道は明らかだ。

 我々は、不可知の事象の対価を正確に計測することに取り組むのではなく、発生する確率は不明だがぞっとするほど大きなコストをもたらすカタストロフ(大変動)について考え、それに対する保険をかけるにはどんな代償を払えばよいかを検討すべきなのだ。
 そうした方が、停滞している二酸化炭素排出対策をもっと楽に促進できるかもしれない。

 学界は既存のモデルに非常に厳しい評価を下している*1。
 例えばニコラス・スターン氏は、気候変動のいわゆる統合評価モデル(IAM)は
 「影響とコストは穏当なものになると即座に想定しているに近く、
 壊滅的な事態になる可能性を排除しているに近い
と記している。

 またマサチューセッツ工科大学(MIT)のロバート・ピンディク氏によれば、
 「ほとんどのIAMのダメージ関数は理論や観察による根拠のない完全な創作である。
 それがここでの結論だ
という。

*1=‘How should we model climate change?’, Journal of Economic Literature, September 2013

 これらのモデルを軽視することはできない。
 米国のオバマ政権が石炭の規制に当たって用いている、二酸化炭素の社会的費用は1トン当たり36ドルだという推計の背景にあるのはこれらのモデルだからだ。

 確かに、モデルが何もないよりはましだ。
 また、世界が気候変動を無視するのであれば、これを上回る推計値が出ても大きな影響がすぐに及ぶことにはならないだろう。
 ロビイストたちは既に、36ドルは高すぎると訴えるために列をなしている。

■金融危機の教訓

 しかし、先の金融危機で得られた教訓ははっきりしている。
 経済学者はこの問題をありのままに語るよう努めるべきだ。
 そのうえで、愚か者や与太者、政治家などが何も手を打たないことを一生懸命に正当化しようとするのであれば、好きにさせておけばいい。
 地球温暖化の代償を軽視する者は、いずれ歴史から厳しい裁きを受けることになるだろう。

 経済モデルが不完全であることは避けられない。
 そもそも、データの供給元である気候モデルよりもデータを受け取る経済モデルの方が正確になるということはない。
 これから生まれる将来の世代の暮らしを改善するために現代の我々はどれほどの犠牲を払うべきかという点については、しっかりした根拠のある議論もある。

 だが、そこでなされている、気候の温暖化が進んでも国内総生産(GDP)には穏当な影響しか及ばないという実に楽観的な想定には、それほどの根拠はない。

 この想定はいろいろな形で効いてくる。
 ほとんどのモデルにおいて、気候変動による経済成長の大幅な鈍化は起こり得ないことになっている。
 GDPは拡大し続け、そこからダメージを差し引くという計算方法なのだ。
 そのダメージは、気候がどれだけ温暖化するかによって決まる。
 しかし、問題は、 
 GDPは複利でどんどん成長するため、気候変動によるダメージをほぼ自動的に上回るということだ。

 例えば、世界経済が今後100年間、年率2%のペースで成長する場合、世界経済の規模は7倍以上に拡大する。
 気候変動によるダメージでその半分が失われると予想されるとしても、世界経済はまだ今の3.5倍大きいことになるのだ。
 この問題については、一部の経済学者が取り組んでいるように、気候変動が経済成長率に影響を及ぼすようにするというアプローチが考えられるだろう。

 損害の試算が穏当になる傾向があるのは、これらのモデルは小規模な変動の実証研究に基づき、最初の数度の温暖化を想定して築かれているからだ。
 住宅価格の小幅な下落に対する経済の回復力の分析のようなものである。
 こうしたモデルを気候変動の極端なケース(現在の炭素排出の軌道からして、あり得るケース)に当てはめると、馬鹿げた結果が出たりする。

 例えば、摂氏20度相当の温暖化でGDP比50%超の損害を想定している標準的なモデルは1つしかない。
 ここに将来は経済が今の何倍にも拡大しているという前提を加えると、問題ははっきり分かるだろう。
 あなたの孫たちはロンドンの地下鉄で茹で上がっているかもしれないが、こうした経済モデルは孫たちを死んだと見なすのではなく、あなた方より豊かだと見なすのだ。

 話はここで終わらない。
 大半のモデルがこのような試算を弾き出す理由は、温暖化の極端なケースをほとんど考慮に入れないからだ。
 一連のモデルは気候変動を所与のものとして受け止め、それを経済的影響と今日の炭素価格に転換する。
 例えば、推定が2度の温暖化だとすれば、これに基づき炭素に値段をつける。

 これはちょうど、すべての住宅ローンが同時にデフォルトする可能性を無視したサブプライム時代の分析のようなものだ。

リスクに基づくアプローチを採用せよ

 それより優れたアプローチは、カタストロフのリスクに焦点を合わせ、新たに情報が出てくるに従い、モデルを更新することかもしれない。
 前出のピンディク教授は、アナリストらが熱核戦争がもたらす結果を検討した冷戦時代との類似を引き合いに出す。
 当時は、軍縮協定について交渉する際にそうした分析結果が利用された。

 金融危機の後、世界は、新たなメルトダウンが起きる確率とそれがもたらすダメージを試算するために極端に複雑なモデルを構築しなかった。
 政策立案者らは単に、米ドッド・フランク法などの規制は危機再来を防ぐための小さな代償にすぎないことを認めただけだった。
 今度は、金融危機よりも大きな気候変動の問題に対して、似たようなリスクに基づくアプローチを採用すべきだ。

By Robin Harding
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2014年2月16日日曜日

ブラジル公文教室:学習者数が16万人突破、公教育を補う役割も

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2014.02.15(土)  ニッケイ新聞(ブラジル日系紙)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39946

海外の日系紙
ブラジル公文、学習者数が16万人突破教育への関心高まり受け、公教育を補う役割も
ニッケイ新聞 2014年2月6日

 ブラジルの学習塾のパイオニア「ブラジル公文」の学習者数が直近5年間で6万人増え、昨年5月に過去最高の16万人を突破した。
 1977年に教室展開を始めて37年目。
 ここ数年で飛躍的に成長してきた要因は、「企業努力」と「教育への関心の高まり」と現地社長の喜多川直也氏(51、大阪)は語る。


●喜多川直也社長

 特に「指導者の力量を上げる」地道な努力が功を奏し、2012年にはグローボ出版の雑誌「Pequenas Empresas & Grandes Negocios」で「ミクロフランキア賞」も受賞。
 当地にしっかり根を張る日本発・公文の魅力と今後を聞いた。

 「どんどん教室を開いて宣伝すれば、生徒は増える。
 でも長い目で見たら、質を強化しないと生徒は減ると思った」
と喜多川社長。

 教材も指導法も世界共通だが、
 「公文独自の指導法をより深く学べた指導者が、子どもをより伸ばすことができる」
との基本に立ち返り、普及や教室設備の質向上と共に、研修を通じ、教室を指導する社員と指導者の力量を高めるという地道な方策を採った。

 それが着実に学習効果を上げ、公文入会最多の動機である“口コミ”が増えるという好循環を生んだ。
 一昨年までの3年間の年間増加率は10%以上。
 「リーマン・ショックで世界的に生徒数が伸び悩んだ時も、ブラジルでは7%の成長があった」
ほどの勢いだ。
 学習者数は日本、アメリカに続き3番目、教室数は約1500。

 元々は日系の学習者が多かったが、今はほとんどが非日系。
 その中心はA層(平均所得の目安は月額約50万円)、B層(同16万円)だが、「C層(同6万円)も関心を持ち始めている」という。

 また、自分のペースで学習でき、早ければ4~5年で最終教材(高校卒業レベル)まで到達できるため、
 「家庭によっては、早めに入会させた方が学校で有利だと気づきはじめている」。
 一番多い年齢層は11歳前後だが、こうした状況を受け低年齢化傾向にあるという。

 科目は生徒数が多い順に数学、ポ語、英語、日語。
 授業料は1科目につき週2回で月会費が130レアル台~200レ以上(地域・教室による)と、家庭教師を雇うよりはるかに低価格だ。

 当地には、数学や国語を学べる民間教育機関はほとんどなく、
 公立学校も授業時間数が少ないなど問題があるためか、
 公文が公教育を補う役割も果たしている。
 働きながら大学進学やスキルアップを目指す社会人の学習者も多い。「学校の先生が生徒に公文を勧めてくれることもある」(喜多川社長)。

 とはいえ、文化的差異が逆風になることも。

 「公文は学年を超えて続けてこそ本来の良さが出る。
 でも、長期休暇中、『子どもに勉強させるのはかわいそう』という風潮があるので長く続かない」。

 日本での平均在籍期間が3年程度なのに対し、当地では1年半ほど。
 だから「どの国より指導力を追求する」ことで学習者の定着を図っている。

 公文式数学の知名度の向上に伴い、今後はポ語や英語、幼児教育の普及も強化していくという。

 本社「日本公文教育研究会」は1958年大阪市に創立。「公文式」と呼ばれる独自の教育法でフランチャイズ展開している。
 学年を問わず、自分の学力にあったプリント教材を自分のペースで進める「自学自習」形式を取る。
 通塾は週2回、その他の日は持ち帰った宿題で家庭学習を行う。
 教科は算数、国語、英語が中心。

 国内の学習者数は147万人。
 国外では47カ国に普及しており、286万人が公文を学ぶ。

(ニッケイ新聞・本紙記事の無断転載を禁じます。JBpressではニッケイ新聞の許可を得て転載しています)



2014年2月12日水曜日

豪州の自動車製造業にピリオド:トヨタが撤退

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レコードチャイナ 配信日時:2014年2月11日 22時16分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=83207&type=0

トヨタが撤退、豪州の自動車製造業にピリオド―中国紙

 
●10日、トヨタ自動車は2017年末までにオーストラリアでの自動車・エンジンの生産を中止すると発表した。オーストラリアは最後の自動車メーカーを失うことになり、同国の自動車製造業にピリオドが打たれる可能性がある。写真はトヨタ車。

 2014年2月11日、人民日報によると、トヨタ自動車は10日、2017年末までにオーストラリアでの自動車・エンジンの生産を中止すると発表した。
 オーストラリアは最後の自動車メーカーを失うことになり、同国の自動車製造業にピリオドが打たれる可能性がある。

 トヨタは1963年にオーストラリアに工場を建設した。
 トヨタの2013年のオーストラリアにおける自動車生産台数は10万6000台に達し、2012年より4.8%増加した。
 今回の撤退により、オーストラリアの約2500人が職を失うことになる。
 オーストラリアの製造業は数年にわたり低迷を続けている。

 フォードは2013年5月、2016年にオーストラリアの2軒の工場を閉鎖し、現地での自動車生産を中止すると発表した。
 ゼネラル・モーターズ(GM)も同年12月、2017年にオーストラリアでの自動車生産を中止すると発表した
 オーストラリアの自動車製造業も、国産ブランドのホールデンに別れを告げようとしている。

 フォードとGMがオーストラリアの生産中止を発表すると、トニー・アボット首相は「トヨタの自動車工場がオーストラリアに留まることを願う」と呼びかけた。
 しかし豊田章男社長は10日、
 「オーストラリア撤退は苦しい決定。
 激化する市場競争、豪ドル高、オーストラリアの自動車製造規模の縮小の流れといった不利な要素がオーストラリア撤退を決めた主因だ」
と語った。

  (提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/TF)