
●2014年度箱根駅伝スタート・ゴール
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「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年1月14日
http://japanese.china.org.cn/life/2014-01/13/content_31173780.htm
「学生のマラソン」番組視聴率、中国の「春晩」の2倍
日本で新年を迎えたことがある人は知っている人も多いと思うが、日本には非常に人気の高い正月テレビ番組が二つある。
一つは中国の「春晩」に相当する「紅白歌合戦」で、
もう一つは大学生が主役のマラソン大会、「箱根駅伝」だ。
―なぜ新年に家族でマラソンを見るのか
小川澄代さんは日本の一般家庭の主婦。
小川さんは正月2日の朝、起きるや否やテレビをつけて「箱根駅伝」の生中継に釘付けになった。
朝8時から午後2時の大会終了まで、小川さん宅のテレビは終始このチャンネルに固定され、家族6人の会話はすべて大会の状況に関する話題だった。
小川さん宅だけではない。
これが日本の多くの家庭の正月の光景になっている。
日本メディアによると、「箱根駅伝」の視聴率は最高20%に達する。
中国中央テレビの正月番組「春晩」の昨年の視聴率は11.36%と、その差は約2倍になる。
同マラソン大会は生中継はもちろんのこと、当日はヘリコプターと3000名以上の警察が出動し、1000台以上の関係車車両が走り、沿道には応援団が自発的に集まる。
沿道の応援団の数は50万人に達するといわれ、「近くに住んでいればうちも一家総出で応援に駆けつけるわ」と小川さんも話す。
これほどまでに熱い日本人の「箱根駅伝魂」はどこから沸いてくるのか。小川さんは長年の伝統や独特のルール、感動のエピソードについて語ってくれた。
―事前に周到な準備がなされた感動ステージ
「箱根駅伝」の正式名称は「東京箱根間往復大学駅伝競走」といい、東京から箱根までの往復約217キロの区間を10区間に分けてタイムを競う。
大会は2日間に分けて行われ、参加者は全員現役大学生。
毎年関東地方の約20のチームが参加し、そのうち、前年度に10位までに入った大学はシード校として直接出場権を取得し、その他のチームは予選で選抜される。
試合のルールから企画・宣伝まで、「箱根駅伝」はまるで事前に隅々に渡って周到な準備がなされた感動のステージだ。
競技中、選手たちは各校の特製のユニフォームを身にまとい、絆を象徴する襷を肩にかける。
1本の襷に、仲間との友情だけでなく大学全体の名誉がかかっている。
大会のルールの1項に、トップ通過から20分が経過しても、走者が各区間の中継所に到着しない場合は繰り上げスタートとなり、襷を渡すことができなくなるなる。
中には足を引きずりながらも懸命に走ったが、已む無く制限時間に達し、チームのメンバーと泣きながら抱き合うシーンや、コーチが沿道で校歌を歌いながら選手を激励するシーンが見受けられ、沿道やお茶の間に大きな感動を呼ぶ。
「箱根駅伝」で優勝したとしても、チームは何ら賞金を得ることはなく、彼らは自分たちの絆と栄誉のためだけに走る。
日本の学生や学校はそんな目に見えない栄誉を非常に重んじるのだ。
今年優勝した東洋大学は、日本でエリート大学ではないもののマラソンでその名を全国に知らしめている。
「箱根駅伝」のために陸上部を設けた大学も少なくない。
―社会組織が主催する国民的スポーツ大会
「箱根駅伝」は日本の「マラソンの父」金栗四三氏らによって1920年に発案された。
第二次世界大戦時に2年間中断したのを除き、「箱根駅伝」は今日まで受け継がれ、今年で90回目を迎えた。
今や正月の風物詩となった国民的スポーツ大会は、政府ではなく、長年読売新聞と関東学生陸上連盟という社会のスポーツ組織が開催してきた。
前者は運営、組織など裏方を担い、後者は出場チームの管理と技術的なサポートを担い、政府は主催者側の必要に応じて人員を手配するという形が取られてきた。
長年成功裏に開催されているため、今日では食品や自動車、スポーツ用品などの業界のスポンサーが数多く集まるようになっている。
一新聞社がかくも専門的に大型のスポーツ大会を開催するということは、中国では考えにくいかもしれないが、社会活動を主催することは、実は「読売新聞」の最も重要な経営秘策の一つになっている。
調べによると、同新聞社は毎年500以上ものイベントを開いており、スポーツ分野では「箱根駅伝」以外にプロ野球読売巨人のホームゲームも主催している。
この他、同新聞社は長年大学野球や大学ラグビー、高校サッカー、少年サッカー、少年野球、また、棋聖戦やゲートボール選手権大会、剣道選手権大会などの試合を開催し、自社のサッカークラブチームも有している。
「読売新聞」が日本一の新聞社となり、数千という発行部数を誇るに至ったのには、こうした経営方針と密接な関係があるのだろう。
同新聞社は読売巨人というプロ野球チームを自社新聞で宣伝することで、紙面には豊かなスポーツ情報も提供される。
まさに「統合型マーケティング」の鏡だといえる。
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【気になる2014】
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